[Analysis]

2004年はハッピーでしたか?

2004/12/28

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 当コラム[Analysis]の2004年の更新は今回で終わり。多くの企業は4月から3月など会計年度で活動しているため、本来は2004年から2005年に年が改まってもビジネスに変化があるわけではない。とはいえ、個人の心情的には感慨深いものがある。みなさんの2004年はハッピーでしたか?

 過去の記事を探ってみると、2003年の最後のコラム[This Week]にこんなことを僕は書いていた。「10年後、50年後、100年後に2003年はどのような年として記憶されているのだろうか。2003年にニュースとなったIT業界のさまざまな出来事も、あとの時代から見ると何かの始まりであり、終わりの始まりだったのかもしれない」

 2004年末から振り返ると、2003年は企業の合従連衡が始まった年だったように思う。2004年は合従連衡の流れがさらに進み、現実化した。象徴的だったのは2003年6月に発表されたオラクルによるピープルソフトの買収計画。ピープルソフトの経営陣は1年半に渡り買収の拒否を続けたが、2004年12月に買収に合意した。IBMはパソコン事業を中国の新興企業である「聯想集団」(レノボ)に売却。シマンテックはベリタスソフトウェアを買収した。

 エンドユーザーにとってこれらの合従連衡が本当に意味のある内容だったのかどうかは、2005年にも明らかになる。国境や業種、製品プラットフォームを超えたベンダの合従連衡は2005年も続くだろう。2004年は大規模な企業買収、統合が現実化した年として記憶されるだろうか。

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