[コラム:Spencer F. Katt]
BEA身売り話は株価吊り上げ狙い?

2003/1/28


 スティーブ・ケースの辞任は、AOLを襲う大激震の単なる予兆ではなかったのかもしれない。吾輩が得た情報によると、どうやらAOLは8年以上も付き合ってきた広告代理店ゴッサムと手を切る方針のようだ。今回、ブランドマーケティング担当上級副社長にレオナード・ショートを指名したことは、おそらく新しいエージェンシーを探そうという意思の表れだろう。

 まぁ、できることなら、新聞の日曜版から「 キャプテン・クランチ」(シリアル)の箱の中にまで、無料のAOLディスクをぶち込むような広告屋だけは、もう勘弁してもらいたいね。

 ゴッサムに関しては、そう同情することもないかな。別のクライアントのために、また奇抜な企画を考えているみたいだ。プライスライン・ドットコムとかいう会社の宣伝用にね。

 ところで最近、PC業界の関係者や販社の間で、マイクロソフトのBluetooth対応無線オプティカル・デスクトップのリリースが無期限に延期されるかもしれない、というウワサがささやかれている。ある筋によると、ベータテスターから互換性に問題があるという指摘が山のように届いたらしい。同社から製品の開発状況に関する正式なコメントは、まだない。

 複数の情報屋から聞いた話だけど、BEAシステムズが身売りするかもしれないという。少なくとも、その意向を示唆(しさ)しているらしい。もっとも情報屋たちは、同社がそうしたウワサを流して、株価の引き上げを狙っているか、買収に乗り出すところがあるのか探っているのではないか、と見ているようだ。

 アップルが「Final Cut Express」の無料バージョンをリリースする計画を発表して以来、アビッドは“ジョブズ商店”に対してかなり不快な感情を抱いているはずだ。アビッドの「Final Cut」や「Xpress」などの製品は、通常600ドル前後で販売されている。

 が、アビッドを本当に怒らせたのは、アップル製品の紛らわしいネーミングであり、アップルが発表前にどこにも仁義を切らなかったことだ、と消息筋は語る。アビッドは対抗上、Xpressを多少スケールダウンした無料バージョンの提供に踏み切った。

 シマンテックの子会社でセキュリティベンダのリコース・テクノロジーズの顧客は、彼らを同じ子会社のリップテックへ誘導しようとする営業担当者の高圧的な態度に驚いているようだ。どうやら顧客たちはシマンテックほど、別会社への移行というアイデアに情熱を持っていないみたいだね。

 聞くところによると、リップテックとセキュリティ・フォーカス(やはりシマンテックの子会社)の従業員たちは、新しい親会社の統合化方針が順調に進んでいないことに動揺し、早くも船から飛び降りつつあるという。もっともエグゼクティブたちは、まだ踏みとどまっているようだけど……。

 たぶんシマンテックには、シャトナーのような人材が必要だな。彼なら「Incense and Peppermints(注釈)」の節回しで、何度も「リップテックとシマンテック」と歌い続けてくれるだろう。

【注釈】「Incense and Peppermints」:1960年代後期のサイケデリック・ブームの真っ只中にデビューしたフラワー集団「Strauberry Alarm Clock(ストロベリー・アラーム・クロック)」のヒット曲。

*Spencer F. Kattのコラムは毎週月曜日(月曜日休日の場合は火曜日)の更新予定です

[英文記事]
Tackling Delays, Buyouts, Rivals and Resignations

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