[コラム:Spencer F. Katt]
米企業を狙うインドのアウトソーサー

2004/11/2


 「おっ、イルカだ!」。 「Gartner Symposium/ITxpo」の取材でフロリダにやって来た吾輩は、ダイスカットのセロリとマヨネーズが添えられたカイザーロールの上にキュートな海洋哺乳類の姿を発見し、思わず声を上げた。ウォルト・ディズニー・ワールド・ドルフィン・リゾートのマスコット・アニマルは、長旅に疲れた遠方の客人を心優しく迎えてくれたのだ。

 長年、キーノート・サーファーをやっていると、面白そうな講演を嗅ぎ分ける能力が身につくものだけど、今回はサンのCEO、スコット・マクニーリのステージを見逃すわけにはいかなかった。彼は壇上で、嵐のように過ぎ去ったドットコム・ブームを振り返り、「もうテキーラはやらない。40パーセントや60パーセントといった急成長はしない。もう二日酔いはたくさんだ」と語った。

 マクニーリはまた、サンのOpteronマシン1台に最大8000基のサーバー・ブレードが搭載可能である点を強調するとともに、Solaris 10を11月の正式発表から60日以内に出荷することを明言。さらに、サンのサービス契約について熱弁を振るい、「CPU時間当たり1ドルというのは泥棒と同じだ」と述べ、「サンでは最後の時間は切り上げる」とし、「その点は明確にしておきたい」と無表情に語った。

 一方、マクニーリは、サンの販売スタッフが四半期末ごとに突破しなければならないノルマについても言及し、「みなさんが期末にわが社のセールス担当をいじめるのは間違っている」と語気を強め、聴衆を笑わせた。

 その後、CEOの話題はデスクトップとN1グリッドに移ったけど、サンのJ2EEプラットフォームおよびアプリケーション・サーバ製品開発担当副社長だったカレン・テガン-バディがレッドハットへ寝返ったことで、デスクトップ市場におけるレッドハットの存在感は、今後いっそう大きくなっていくに違いない。

 それはさておき、ドルフィンのミーティングルームでオープン・ビュッフェを探していると、アウトソーシング業界のハイレベルな内輪話が耳に飛び込んできた。なんでも、タタやウィプロといったインドの有力アウトソーサーたちが、豊富な資金を背景に、同国に進出した米国企業のオペレーションを買収する動きに出ているらしい。買収に成功すれば、現行のITサービスを親会社に提供する一方で、より多くの企業に同様のサービスを売り込む狙いだという。まぁ、そういう流れがアウトソーシングというものなのだ。

 好奇心旺盛な吾輩は、もはや空腹であったことさえ忘れ、さらに内輪話に聞き耳を立てた。すると、あるインド企業の1社が、米国のインテグレータに目を向けていることがわかった。そのインテグレータは現在、EDSと同様、株価が大きく落ち込んでいるところだ

 空きっ腹を抱えた吾輩の耳に、また別の情報が入ってきた。PwCCの買収に失敗し、IBMに横取りされたHPが、再びベリングポイントなどの大手コンサルティング会社にすり寄りはじめたというのだ。ただ、「いずれにしても、プロクター・アンド・ギャンブルのような優良顧客をつなぎとめておくためには、何かにつけて買い叩こうとするケチな根性はもう捨てなきゃね」との声も。ふむ。P&Gといえば、「アイムス」とかいうキャットフードを作ってなかったっけ?

*Spencer F. Kattのコラムは毎週月曜日(月曜日休日の場合は火曜日)の更新予定です

[英文記事]
Chauncey Gartner

Copyright(c) eWEEK USA 2002, All rights reserved.

Spencer F. Katt バックナンバー

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)
- PR -