[コラム:Spencer F. Katt]
グーグルが敵の本拠地に進攻?

2006/9/12


 「Gonna make a move to a town that's right for me……」と裏声で歌いながら、ファンキータウンな吾輩は、記者証とセンチュリー21の黄色いジャケットを交換して一儲けたくらもうかなと考えた。というのも、MSNBCとグーグルが不動産の売買に動いているという話を聞いたからだ。MSNBCはニュージャージー州セコーカスを離れ、親会社のNBCが入居するマンハッタンのロックフェラーセンターへ移転するかもしれないという。一方、ネットをブラウジングしていた友人から入った連絡によると、グーグルがあろうことか、マイクロソフトのホームランドに進攻しようとしているらしいのだ。

 シアトルにはすでにグーグルの販売部門や開発部門のオフィスがあるが、地元紙の報道によると、同社はワシントン州ベルビューで大型のオフィスビルを探しているらしい。こりゃスティーブ・バルマーも、うかうか窓から椅子を放り投げることができなくなりそうだ。グーグルの社員に当たっちゃうからね。でも、マイクロソフトのCEOはグーグルのCEO、エリック・シュミットが嫌いらしいから、そのうちとんでもない騒動が起きるかもね。そういえば、シュミットがアップルの取締役に就任したというニュースも、なにか邪悪な期待感をあおるものがある。

 もしグーグルがWebベースのワードプロセッサ「Writely」を自社のビジネスサービスにバンドルしたら、きっとマイクロソフトのCEOは怒り狂うだろうね。それから友人の情報によると、パーク&OPCという韓国系の企業がグーグルを相手取り、自分たちの開発したパーソナライズ検索の特許権を侵害したとして、訴訟を起こしたそうだ。

 電話を切ったあと、吾輩は古老の技術者と夕食を楽しむため、ボストンのフォーシーズンズ・ホテルへ向かった。待ち合わせの場所に行くと、口うるさい老人がなにやら不満そうな顔をしていた。話を聞くと、どうやらIBMが「PartnerWorld」の開催を2月のラスベガスから4月末のセントルイスに変更したことが気に入らないらしい。「穏やかな気候、ギャンブル、魅力的な女性たち……。で、なににご執心なんですか?」と吾輩は笑った。

 そんな冷やかしを無視して、老技術者は15年もののグレンリベットを一口すすり、アイランディアで耳にしたウワサ話を教えてくれた。それによると、不正経理疑惑で起訴された前CEO、サンジェイ・クマーへの量刑言い渡しが9月中旬に行われたあと、CAは販売部門のキックオフミーティングを前倒しで開催するらしい。同社は毎年4月に全米セールスミーティングを開いているが、ここしばらく、レイオフやコミッションの削減、昇給見送り、エグゼクティブの大脱走などが続き、社内の士気が大幅に落ち込んでいるため、いつもより早めにチアリーディングが必要になったようだ。

 古い友人はもう1杯注文したあと、シンギュラー・ワイヤレスが近くロサンジェルスで開催される「CTIA Wireless」イベントで、大きな発表を行う計画らしいと教えてくれた。業界内に飛び交う憶測によると、それはどうやらハンドセットの新製品のようだ。もしかすると、モトローラのRAZRに匹敵するほどのインパクトをエンタープライズユーザーにもたらすかもしれないという。また彼の予測によると、発表には一時“RazrBerry”と呼ばれたモトローラの携帯情報端末Moto QのGSMバージョンも含まれる模様。「いずれにせよ、ベライゾンが出したChocolateの別バージョンでないことを願いたいね」と老技術者は顔をしかめた。しかし、ラズベリーとかチョコレートとか、なんだかデザートメニューを眺めたくなるような会話であった。

*Spencer F. Kattのコラムは毎週月曜日(月曜日休日の場合は火曜日)の更新予定です

[英文記事]
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