アットマーク・アイティ @IT@IT情報マネジメント@IT自分戦略研究所QA@ITイベントカレンダー  
 
 @IT > 多様なユビキタス・デバイスに対応する サービス実行基盤「WebOTX」
 
@IT Special

 

PR

SIP&RFID活用のアプリケーションを柔軟に構築

多様なユビキタス・デバイスに対応する
サービス実行基盤「WebOTX」


   

ユビキタス時代のシステム基盤とは?

 ネットワークや通信手段の発達した現在、社会にはさまざまな情報伝達の手段がある。消費者にはインターネットが浸透し、ネットワーク対応の携帯電話も普及。新しい生活のインフラとして欠かせないものになっている。もちろん、これは企業でも同じであり、ITの活用による、より深く幅広く、そして柔軟なコミュニティを形成可能になってきた。こうしたITシステムに接続するデバイスとして、携帯電話端末を有効に活用している企業も少なくない。これらに加え、従来の音声通話を用いた情報伝達や情報収集、RFID(無線ICタグ)を活用した情報管理などの手法もあり、情報の入口、出口ともに驚くほどの多様化を見せている。

 “ユビキタス”という言葉も、用法や適応範囲がややあいまいになってきているが、本当の意味でのユビキタスなアプリケーション構築を行う上では、旧来の伝達手段から最新の情報デバイスまでを、幅広く情報アプリケーションに組み入れていくことが必要だろう。

 それは決して技術的に難しいことをやろうとしているのではない。必要な情報技術をシステムが導入される現場の要求に合わせて、最適な形で提案しようというのが本来の目的であり、そのために多様性が求められているだけなのだ。

 しかし、言葉でいうのは簡単だが、多様な入出力に対応していくには時間とコストが膨大にかかる。本来のシステムロジックを検討するよりも多くの工数を、ユビキタス化のために使わなければならないという場合もあるかもしれない。

 NECが提供するJavaベースのサービス実行基盤「WebOTX」は、まさにそうした問題を解決し、システム開発者が本来考えるべきコアのロジック構築に集中できるプラットフォームとして設計されている。

   

実績あるサービスコンポーネントを提供

 WebOTXの大きな特長は、音声認識・音声合成、RFID、モバイルなどのユビキタス・コミュニケーションを実現するための機能が“サービスコンポーネント”としてあらかじめ提供されていることだ。

 WebOTXは、Javaベースのアプリケーションサーバ「WebOTX Application Server」の上に、サービスコンポーネントをプラグインしていくことで機能を拡張する。例えば開発しようとしているシステムに音声認識や音声合成といった要素が必要であればそのサービスコンポーネントを、無線ICタグなどが必要であればそのサービスコンポーネントを追加し、それを利用することで迅速な開発が可能となる。

 無論、一般的なアプリケーションサーバであってもその上にさまざまなコンポーネントを開発、相互連携させることは可能だ。しかし、あらかじめ用意されているのといないのでは雲泥の差だ。WebOTXではNECが培ってきた、実績あるキーコンポーネントが提供されるため、開発者は安心して“楽ができる”というわけだ。

 サービスコンポーネントをプラグインして利用するという方法は、WebOTX上で開発したアプリケーションに、新しい要素を加えたい──例えばSIPコミュニケーション基盤として作ったアプリケーションに音声合成の機能を付加するといった場合にもコアとなるロジックに変更を加えず、比較的少ない修正で対応が可能であることを意味する。多様化するコミュニケーション手段に対して、開発者はサービスモジュールを追加することで柔軟かつ迅速に対応できるのである。

「WebOTX」とNECのミドルウェアサービス群クリック >> 図版拡大

   

SIP/RFIDミドルウェアを使う意味

 WebOTXには2007年7月に2つの製品が追加された。

 1つは「WebOTX SIP Application Server」である。この製品は「WebOTX Application Server」をベースに機能強化し、WebアプリケーションとSIPベースの音声アプリケーションを完全に統合することができる。

 例えば顧客対応部門にかかってきたユーザーからの電話に対し、異なる部署に電話をつなぐ場合、適切な担当者を社内のWebアプリケーション上で探し、通話を受け渡すとともに顧客の情報やすでに受けている相談の内容をブラウザ画面に表示させるといった、音声サービスとWebサービスを綿密に連携させたアプリケーションを、素早く開発できる。

 もう1つは「WebOTX RFID Manager」である。RFIDの業界標準化団体EPCglobalが策定したEPCIS仕様に準拠しRFIDイベントの共有により企業間情報連携を可能にする「WebOTX RFID Manager Information Service」と、ベンダごとに異なるRFIDリーダライタの仕様差異を意識することなくRFIDをWebOTX上のアプリケーションから活用可能にする「WebOTX RFID Manager Enterprise」の2製品が提供されている。

 いずれの場合も、開発者は純粋にRFIDをどのように業務で用いるのがよいのかといった、本質的な部分に目を向ければよいというメリットがある。

 こうしたメリットはもちろん、前述の音声を用いたアプリケーションの場合にもいえることだ。ひとことでSIPといっても、実際には接続するIP電話や既存SIPサーバのベンダによっては、細かな振る舞いが異なる場合が少なくない。しかし、「WebOTX SIP Application Server」を使って開発をしておけば、SIPサーバごとの振る舞いの違い、細かなプロトコルの方言などを吸収し、アプリケーションからは単一の手順でSIPを活用できる。

 すなわち、ユビキタス時代に求められる多様な入出力手段に迅速に対応し、さらに完全な標準化が行われていない分野のインターフェイスをシステム内に取り込む際にも、個別の開発を行う必要がない。故に開発の速度を上げ、負荷を最小限に抑えることができるのだ。

   

いますぐ実現できるユビキタスコミュニケーション・システム

 東京・品川にあるNECブロードバンドソリューションセンターでは、これら製品の活用例をデモンストレーションで見ることができる。ここでは病院を模したシミュレーションが行われており、RFIDタグを搭載したネームプレートを患者につけてもらうことで、患者がどの部屋にいるのかを常時監視・追跡するというシステムが紹介されている。RFIDとSIPコミュニケーションの活用により、医師や看護師が電話で患者の位置を尋ねるとシステムが音声で返答し、患者が危険区域に近付くと自動的に特定の担当者の内線へと音声で危険を知らせる、といった例が可能であることを示していた。固定電話以外にも、構内PHSなどを用いて音声サービスを行えば、いつでも必要なときに自由な場所から患者の居所を知ることができる。

NECブロードバンドソリューションセンターのデモンストレーション風景

 このデモに使われていた音声認識サービスコンポーネント「WebOTX Speech Recognition」と音声合成サービスコンポーネント「WebOTX Text to Speech」はそれぞれ、音声→テキストデータ、テキストデータ→音声に変換するソフトウェア。このデモでは音声での質問に対して音声で答えていたが、テキストデータを利用するのでWeb画面やメールとの組み合わせも自在だ。これも多様なユビキタス・サービスコンポーネントを統合して扱えるサービス実行基盤「WebOTX」の魅力だろう。

WebOTXによる所在確認システムクリック >> 図版拡大

 このデモンストレーションではRFIDとSIP、それに音声認識や合成音声といった技術を組み合わせているが、もちろん応用分野は広い。新しいトレンドが生まれれば、そのために新しいサービスコンポーネントが追加されることになるだろう。それだけで、素早く最新の技術に対応でき、既存のアプリケーション資産を活かしながら、システムの変更や拡張に柔軟に対応できるのだ。

 何よりアプリケーションの開発者にとっては、コミュニケーションデバイスごとの個別の技術に拘泥しなくてよいという点が魅力といえよう。上記の例でも、開発者は患者がどの部屋にいるのかを、座標として読み取り、適切な処理を施した後に音声合成のコンポーネントを呼び出して音声データを生成。SIPを用いて電話を呼び出した後、音声データを再生するというロジックを書くだけで、個々の技術に関して細かな調査や開発を行う必要がないのだ。

 システムの保守という面でもハードウェアの更新などで、異なるベンダの製品を混在させる必要が出てきた場合にも、アプリケーション側では対処が不要だ。デバイスの仕様変更などはサービス基盤である「WebOTX」のレイヤに任せることができる。アプリケーション開発者とシステム基盤管理者の守備範囲を明確に分離し、それぞれの品質を上げることだけを考えればよい環境を作り出せる。

 NECは今後、WebOTXのサービスコンポーネントを充実させるのはもちろん、WebOTX自身の改良計画も持っている。例えば年内には、現在は分離されているアプリケーションの実行・運用環境と、開発環境を統合し、アプリケーションの開発から実行、運用までを1つのプラットフォームにする計画だ。

 WebOTXはユビキタス時代のシステム基盤として、さまざまな入出力手段やコミュニケーションデバイスに対応するアプリケーション開発とシステム構築をサポートするために今後も進化し続ける。


提供:日本電気株式会社
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2008年3月31日
 
関連リンク
NECのサービス実行基盤 WebOTX
NECのサービス実行基盤 WebOTX 事例ご紹介
RFID、音声認識、音声合成、SIPアプリケーションサーバを活用した新しいコミュニケーションシステムのデモはこちらから
ITpro SPECIAL:
ユーザー視点での高信頼性の追求が顧客満足度No.1製品の開発を支える

関連記事
NEC、サービス実行基盤と情報管理の2製品を発表 (@IT News)
NEC、JBI対応のAPサーバ/ESBを販売開始
(@IT NewsFlash)



 
@ITトップ@IT Special インデックス会議室利用規約プライバシーポリシーサイトマップ