連載
» 2009年10月16日 00時00分 UPDATE

Windows TIPS:Windowsのユーザー・アカウント制御(UAC)を一時的に無効にする

UACは不適切な操作やウイルスなどによって、システムの制御が乗っ取られたり、破壊されたりするのを防ぐ機能である。だが場合によっては、この機能のせいでシステムの設定作業などがうまく行えないことがある。例えば古いプログラムのインストールなどで問題が発生することがある。このような場合は、設定を変更して一時的にUACを無効にすることができる。ただし作業終了後は速やかにUACを有効化しておくことが望ましい。

[打越浩幸, 島田広道,デジタルアドバンテージ]
Windows TIPS
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連載目次

対象OS:Windows Vista/Windows Server 2008/Windows 7/Windows Server 2008 R2


解説

 Windows Vista以降のOSに実装されているユーザー・アカウント制御(User Account Control。以下UAC)は、ウイルスや不正な操作、操作ミスなどによって、管理者権限が必要なプログラムなどが自動的にシステムにインストールされてしまうのを防ぐための機能である。この機能は通常は望ましいものであるが、場合によってはUACのせいでアプリケーションがインストールできなくなるなど(古いアプリケーションで起こることがある)、システムの操作や設定作業などに支障をきたす場合がある。

 Windows 7/Windows Server 2008 R2では、Windows Vista/Windows Server 2008に比べ、UACの設定レベルが4段階に増え、デフォルトでWindowsの設定変更時にUACの通知ダイアログが表示されないようになった。とはいえ、Windowsに含まれないプログラムはデフォルトでブロックされるため、やはり前述のような支障が生じる可能性がある。

 このUAC機能を回避するにはいくつか方法があるが、本TIPSでは、UAC機能を恒久的に解除する方法について解説する。ただし必要な操作やセットアップ作業が終了した後は、すみやかにこの機能を元の状態に戻しておくことが望ましい。本TIPSの運用に当たっては、その結果に十分注意して利用していただきたい。

操作方法

■Windows 7/Windows Server 2008 R2におけるUACの無効化手順

 Windows 7/Windows Server 2008 R2の場合、UAC機能はデフォルトで、Windowsに含まれないプログラムに対してオンになっている(Windowsの設定変更に対しては無効すなわちブロックされない)。これを全面的に無効とするには、まず管理者権限を持つユーザー・アカウントでWindowsにログオンする。次に[コントロール パネル]で[ユーザー アカウント]アプレットを表示させる。コントロール・パネルの各アプレットがいくつかのグループに分類されている状態では、次のようにクリックしていくと[ユーザー アカウント]アプレットが表示される。

  • Windows 7: [ユーザー アカウントと家族のための安全設定]−[ユーザー アカウント]
  • Windows Server 2008 R2: [ユーザー アカウント]−[ユーザー アカウント]

 以下はWindows 7の画面だが、特記のない限りWindows Server 2008 R2でも操作手順は共通である。

wi-scr04.gif コントロール・パネルの[ユーザー アカウント]アプレットを起動する
UAC機能の有効化/無効化は、このコントロール・パネルの[ユーザー アカウント]アプレットで制御できる。もし[アカウントの管理]の画面が表示されてしまったら、アドレス・バーで1つ上の階層(この画面)へ移動すること。
 (1)これをクリックする。

 この画面の一番下にある[ユーザー アカウント制御設定の変更]をクリックして設定を変更する。その直後に次のようなダイアログが表示されたら、[はい]ボタンをクリックして先へ進む。これが表示されるのは、デフォルトの設定を変更してUACを全面的にオンにしていた場合で、UAC自身によるアクセス制御が働くためだ。

wi-scr05.gif UACによる起動のブロック
UACの設定を変更しようとすると、UACの機能によって、このようなダイアログが表示されることがある。
 (1)これをクリックして続行する。

 [ユーザー アカウント制御の設定]ダイアログが表示されたら、スライダのつまみを一番下(次の画面の(4))に下げて、[OK]ボタンをクリックする。

wi-scr06.gif UACの設定ダイアログ・ボックス
UACの設定には4段階あり、デフォルトではWindowsに含まれないプログラムに対してオンになっている((3))。完全に無効とするには、スライダのつまみを(4)まで下げる。
 (1)全面的にUACがオンとなる設定。Windowsの設定変更もブロックされる。Windows VistaやWindows Server 2008のデフォルトの設定はこれに相当する。
 (2)Windowsに含まれないプログラムはブロックされるが、Windowsの設定変更はブロックされないという設定。これを選ぶと、ブロック時にそのダイアログ以外の部分が暗転し、すべて操作できなくなる。これがデフォルトの設定だ。
 (3)ブロックの挙動は(2)と同じだが、ブロックのダイアログが表示されても画面が暗転せず、それ以外のウィンドウも操作できる設定。
 (4)UACを完全に無効にする設定。ここまでスライダのつまみを下げること。
 (5)これをクリックする。

 [OK]ボタンをクリックした直後、次のようなダイアログが表示されたら、[はい]ボタンをクリックする。これもUAC自身によるアクセス制御のためだ。

wi-scr07.gif UACによる設定変更のブロック
UACの設定を変更した直後、UACの機能によって、このようなダイアログが表示されることがある。
 (1)これをクリックして続行する。

 設定後、タスク・バーの通知領域から再起動を促すポップアップが表示されたら、指示に従ってシステムを再起動する。

■Windows Vista/Windows Server 2008におけるUACの無効化手順

 Windows Vista/Windows Server 2008の場合、UAC機能はデフォルトではオンになっているが、これを無効にするには、まず管理者権限を持つユーザー・アカウントでWindowsにログオンする。次に[コントロール パネル]で[ユーザー アカウント]アプレットを表示させる。コントロール・パネルの各アプレットがいくつかのグループに分類されている状態では、次のようにクリックしていくと[ユーザー アカウント]アプレットが表示される。

  • Windows Vista: [ユーザー アカウントと家族のための安全設定]−[ユーザー アカウント]
  • Windows Server 2008: [ユーザー アカウント]−[ユーザー アカウント]

 以下はWindows Vistaの画面だが、特記のない限りWindows Server 2008でも操作手順は共通である。

wi-scr01.gif コントロール・パネルの[ユーザー アカウント]アプレットを起動する
UAC機能の有効化/無効化は、このコントロール・パネルの[ユーザー アカウント]アプレットで制御できる。もし[アカウントの管理]の画面が表示されてしまったら、アドレス・バーで1つ上の階層(この画面)へ移動すること。
 (1)これをクリックする。

 この画面の一番下にある[ユーザー アカウント制御の有効化または無効化]をクリックして設定を変更する。しかしこの操作を行うと、UACが有効だとUAC自身によるアクセス制御が働き、次のようなダイアログが表示されるので、[続行]ボタンをクリックして先へ進む。

wi-scr02.gif UACによる起動のブロック
UACの設定を変更しようとすると、UACの機能によって、このようなダイアログが表示されることがある。
 (1)これをクリックして続行する。

 [続行]ボタンをクリックすると、[ユーザー アカウント制御の有効化または無効化]ダイアログが表示されるので、チェック・ボックスをオフにして、[OK]ボタンをクリックする。

wi-scr03.gif UACの有効化/無効化の設定ダイアログ・ボックス
UACはデフォルトでは有効になっているが、このチェック・ボックスで変更できる。
 (1)このチェック・ボックスをオフにする。
 (2)これをクリックする。

 [OK]ボタンをクリックすると[これらの変更を適用するにはコンピュータを再起動する必要があります]と表示されるので、[今すぐ再起動する]を選択して、システムを再起動する。

■更新履歴

【2009/10/16】Windows 7/Windows Server 2008 R2向けの記述を追記しました。

【2007/03/09】初版公開(対象はWindows Vista/Windows Server 2008)。


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