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» 2012年05月25日 00時00分 UPDATE

Tech TIPS:Windows 7でフォルダーの名前が変更できない不具合を解消する

Windows 7のエクスプローラで画像ファイルやPDFが含まれるフォルダーの名前が変更できなかったり、削除できなかったりする不具合の解消方法を解説する。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象OS:Windows 7/Windows Server 2008 R2



解説

 別のプログラムがフォルダーやファイルを開いていない状態なのにもかかわらず、画像ファイルやPDFが含まれるフォルダーの名前が変更できなかったり、削除できなかったりした経験はないだろうか。

 特にWindows 7/Server 2008 R2のWindowsエクスプローラでネットワーク・フォルダーの名前を変更しようとすると、以下のような警告ダイアログが表示されてしまい、名前が変更できないことがある。

ネットワーク・フォルダーの名前を変更した際に表示される警告ダイアログ ネットワーク・フォルダーの名前を変更した際に表示される警告ダイアログ
画像ファイルやPDFが含まれるネットワーク・フォルダーの名前を変更した際、別のプログラムがフォルダーを開いているため、操作できない旨の警告ダイアログが表示されることがある。

 このような警告ダイアログが表示されるフォルダーを削除しようとすると、以下のようにThumbs.dbが開かれているため、削除できないと言われてしまう。

フォルダーを削除した際に表示される警告ダイアログ フォルダーを削除した際に表示される警告ダイアログ
Thumbs.dbがエクスプローラで開かれている旨の警告ダイアログが表示されることがある。

 Thumbs.dbは、画像やPDFなどのファイルが入ったフォルダーを開いたときに表示される「縮小画像(サムネール画像)」が保存されているものだ。フォルダーを開いた際に表示する縮小画像を、Thumbs.dbに保存(キャッシュ)することで、次にこのフォルダーを開いた際の縮小画像の表示時間を短縮するものである。

 実は、画像ファイルやPDFが含まれるフォルダーの名前が変更できなかったり、削除できなかったりする問題は、Thumbs.dbに対するハンドルがThumbcache.dllによって開かれたままとなっていることに起因する。

 本来、こうしたハンドルは適切なタイミングでリリースされるはずなのだが、Thumbcache.dllのThumbs.dbに対するハンドルは、動的かつ適切なタイミングでリリースするメカニズムが実装されていないということだ。

 そのため、Windowsエクスプローラによってファイル(Thumbs.db)が開かれた状態になってしまい、フォルダーの名前の変更や削除を行おうとすると、前述のような警告ダイアログが表示されることになる。

 つまり、Thumbs.dbを作成しないように設定すれば、Thumbcache.dllによってThumbs.dbのハンドルが開いたままになり、ファイルの名前が変更できないといったことは起きなくなる。

 ただ、Thumbs.dbを作成しないように設定すると、縮小画像表示がオフになってしまうので注意が必要だ。

操作方法

 Thumbs.dbを作成しないようにする方法はいくつかある。

●Windowsエクスプローラの[フォルダー オプション]で設定する

 Windowsエクスプローラの[整理]−[フォルダーと検索のオプション]メニューを選択し、[フォルダー オプション]ダイアログを開く。

 [フォルダー オプション]ダイアログの[表示]タブを開き、「詳細設定」の[常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない]のチェックを入れれば、Thumbs.dbによる縮小画像の表示がオフになり、フォルダーの名前の変更や削除が可能になる。

[フォルダー オプション]ダイアログの[表示]タブの画面 [フォルダー オプション]ダイアログの[表示]タブの画面
「詳細設定」の[常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない]のチェックを入れれば、Thumbs.dbによる縮小画像の表示がオフになる。
  (1)[表示]タブを開く。
  (2)「詳細設定」の中から、このチェックをオンにする。なお環境によっては、このオプションが表示されないことがある(すでにレジストリや、そのほかの方法で設定されているためのようである)。その場合は、以下に述べる、別の方法で対処する。

●[パフォーマンス オプション]の[視覚効果]で設定する

 [コンピューター]の[プロパティ]([コントロール パネル]−[システム]と同じ)を開き、左メニューの[システムの詳細設定]をクリックする。

 [システムのプロパティ]ダイアログが開くので、[詳細設定]タブにある[パフォーマンス]グループの[設定]ボタンをクリックする。

 [パフォーマンス オプション]ダイアログが開くので、ここで[視覚効果]タブを開き、その中にある[アイコンの代わりに縮小版を表示する]のチェックをオフにする。これでThumbs.dbファイルの作成や使用が抑制される。

[パフォーマンス オプション]ダイアログの[視覚効果]タブの画面 [パフォーマンス オプション]ダイアログの[視覚効果]タブの画面
[パフォーマンス オプション]ダイアログんの[視覚効果]タブを開き、その中にある[アイコンの代わりに縮小版を表示する]のチェックをオフにする。
  (1)[視覚効果]タブを開く。
  (2)[アイコンの代わりに縮小版を表示する]のチェックをオフにする。

●ローカル・ポリシーやレジストリで設定する

 Thumbs.dbファイルの作成を抑止するには、上記の方法以外にも、レジストリで設定したり、ローカル・ポリシーで設定したりする方法がある(ローカル・ポリシーで設定するにはProfessional/Ultimate/Enterpriseの各エディションが必要)。

 ただし、レジストリやローカル・ポリシーの場合は、設定する項目が複数あるので、念のために全部設定しておくのがよいだろう。


 このようにThumbs.dbを作成しないようにする設定が複数あるため、どこを設定したか覚えていないと、逆に縮小画像を表示できなくなってしまうので注意が必要だ(設定によっては縮小画像表示が表示されなくなるため)。

 また、Windowsエクスプローラの[フォルダー オプション]で、[常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない]のチェックのオン/オフは、チェックをオン(縮小画像の表示不可)後、オフ(縮小画像の表示可能)にするとPDFの縮小画像表示ができないフォルダーが生まれる一方、フォルダーの名前変更や削除が可能になるなど、挙動が安定していないように見える。

 縮小画像表示ができないと不便な場合は、Windowsエクスプローラの[フォルダー オプション]で、[常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない]のチェックをいったんオンにして、フォルダーの名前変更や削除を行った後、再度オフにするのがとよいだろう。こうしておけば、画像ファイルの縮小画像が表示できるうえ、フォルダーの名前変更なども行えるからだ。

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