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» 2013年01月30日 12時01分 UPDATE

特集:外出先からPCを遠隔操作、「Chromeリモート・デスクトップ」のお手軽度 (1/2)

Google Chromeの拡張機能としてリモート・デスクトップが利用可能になる「Chromeリモート・デスクトップ」。Google Chromeで、手軽にインターネットを介したリモート・デスクトップ環境が構築できることから利便性が高い。ここではその設定方法とブロック方法などについて解説する。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]
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Windows Server Insider

 携帯電話のデータ通信やWiMAX、公衆無線LANなど、外出先でもインターネットを使える通信手段が手軽に利用できるようになってきた。VPN(Virtual Private Network)などの接続環境が整っていれば、外出先からでも携帯電話などのデータ通信機能を利用して社内に接続し、Windows OSのリモート・デスクトップ機能で社内のPCのデスクトップ操作を行うことができる。

 このように外出先でも、社内にいるのと同様の仕事ができる環境が整いつつあるわけだが、実際にはVPNの設定がハードルになってしまうことが多いようだ。外出先から社内のコンピュータにリモート・デスクトップで接続して作業を行いたいと思っていても、断念している人も多いのではないだろうか。

 最近ではLogMeInやTeamViewerなど、VPN接続をしなくてもインターネットを介してリモート・デスクトップが接続できるツールが利用できる(Microsoftからも「Windows Live Mesh」という機能が提供されていたが、残念ながら2013年2月13日でサービスが終了する)。同様のツールとして、Googleが開発しているWebブラウザ「Google Chrome」の拡張機能として「Chromeリモート・デスクトップ」が提供されており、操作されるPC(リモート・デスクトップのホスト側)と操作するPC(クライアント側)の両方にChromeリモート・デスクトップをインストールすることで、簡単にリモート・デスクトップ環境を構築できる。原稿執筆時点では、Windows、Mac OS、LinuxのGoogle Chromeに対してChromeリモート・デスクトップが提供されている(iOSやAndroid用のChromeリモート・デスクトップは提供されていない)。

 システム管理者としては、Google Chromeの拡張機能としてリモート・デスクトップが利用可能になるため、情報漏えいなどの対策を考慮する必要があるだろう。

 本稿では、Chromeリモート・デスクトップの設定方法ならびにブロック方法などについて解説する。

Chromeリモート・デスクトップを設定する

 Chromeリモート・デスクトップを利用するためには、まずGoogle ChromeのインストールとGoogleアカウントの作成が必要になる。Google Chromeについては、「乗り遅れた人のためのGoogle Chrome入門」を参照していただきたい。Googleアカウントは、GmailやGoogleカレンダー、Google+など、Googleが提供しているさまざまなサービスにアクセスするために利用するもの。Googleの検索ページの右上の[ログイン]ボタンをクリックし、次のページの右上の[アカウントを作成]ボタンで新しいアカウントの作成が可能だ。なお、Chromeリモート・デスクトップを利用するには、操作される側と操作する側の両方のPCにGoogle ChromeとChromeリモート・デスクトップのインストールが必要になる。

 次にGoogle Chromeに、拡張機能のChromeリモート・デスクトップを追加する。Google Chromeを起動し、Googleアカウントでログイン後、Chromeウェブストアの以下のURLを開き、右上の[CHROMEに追加]ボタンをクリックして、Chromeリモート・デスクトップをインストールする。

Chromeウェブストアの「Chromeリモート・デスクトップ」のページ Chromeウェブストアの「Chromeリモート・デスクトップ」のページ
Googleアカウントでログイン後、Chromeウェブストアの「Chromeリモート・デスクトップ」のページを開き、[CHROMEに追加]ボタンをクリックすると、Chromeリモート・デスクトップがGoogle Chromeに追加される。
  (1)ChromeウェブストアのこのURLを開く。
  (2)[CHROMEに追加]ボタンをクリックして「Chromeリモート・デスクトップ」をインストールする。

 Chromeリモート・デスクトップが追加されると、Google Chromeの新しいタブが開き、Chromeリモート・デスクトップのアイコンが[アプリケーション]セクションに追加される。

Google Chromeの新しいタブの画面 Google Chromeの新しいタブの画面
Chromeリモート・デスクトップが追加されると、Chromeリモート・デスクトップのアイコンが[アプリケーション]セクションに追加される。ここからChromeリモート・デスクトップを起動する。
  (1)新しいタブに追加されたChromeリモート・デスクトップのアイコン。

 [アプリケーション]セクションのChromeリモート・デスクトップのアイコンをクリックすると、Chromeリモート・デスクトップが起動するが、初回のみGoogle Chromeが「メール・アドレスの表示」や「Chromeリモート デスクトップが可能なパソコンの表示」などのアクセス許可を与える必要がある。

Chromeリモート・デスクトップの設定画面(1) Chromeリモート・デスクトップの設定画面(1)
初回のみGoogle Chromeが「メール・アドレスの表示」や「Chromeリモート デスクトップが可能なパソコンの表示」などのアクセス許可が求められる。
  (1)[アクセスを許可]ボタンをクリックし、「メール・アドレスの表示」などのアクセスを許可する。

 次の画面の「マイ パソコン」の[ご利用開始]ボタンをクリックすれば、同じGoogleアカウントでログインしているPCで、Chromeリモート・デスクトップのリモート接続が有効になっているPCの一覧が表示される。このGoogle Chromeをクライアントとして利用するのであれば、ここで「マイ パソコン」の一覧から接続したいPC名を選択し、ホスト側のPCで設定済みのPIN(後述)を入力すればよい(ほかのユーザーと自分のPCの画面を共有する「リモート サポート」の場合、自動生成された12けたのアクセス・コードを、共有したいユーザーが入力すると共有セッションが開始される)。

Chromeリモート・デスクトップの設定画面(2) Chromeリモート・デスクトップの設定画面(2)
「マイ パソコン」の[ご利用開始]ボタンをクリックすれば、同じGoogleアカウントでログインしているPCで、Chromeリモート・デスクトップのリモート接続が有効になっているPCの一覧が表示される。
  (1)[ご利用開始]ボタンをクリックする。

 設定したPCをChromeリモート・デスクトップのホストにしたい場合、「Chromeリモート デスクトップを使用してこのパソコンにアクセスするには、……」の[リモート接続を有効にする]ボタンをクリックし、「PIN」と呼ぶ一種のパスワードを6けた以上の数字で設定する。GoogleアカウントとPINの2つでセキュリティを確保しているわけだ。

Chromeリモート・デスクトップの設定画面(3) Chromeリモート・デスクトップの設定画面(3)
設定済みのホストに接続したい場合は、ここの一覧から接続したいPC名をクリックし、ホスト側のPCで設定済みのPINを入力する。ホストに設定したい場合、[リモート接続を有効にする]ボタンをクリックする。
  (1)PC名をクリックすると、このPCに接続できる。
  (2)ホストに設定したい場合は、[リモート接続を有効にする]ボタンをクリックし、PINを設定する。

 PINの設定が完了すると、「マイ パソコン」上にPC名が表示され、[リモート接続を無効にする]ボタンが追加される。ほかのPCのChromeリモート・デスクトップにもそのPC名が表示され、そのPCのリモート操作が可能になる。

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