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» 2015年08月06日 05時00分 UPDATE

Tech TIPS:Windows 7/8/8.1のインストールUSBメモリを作る(diskpart編) (1/2)

DVDドライブを搭載しないPCにOSをインストールするには、インストールイメージを格納したUSBメモリを利用すればよい。OS標準コマンドの「diskpart」を使えばインストールUSBメモリを作成できる。

[小林章彦, 島田広道,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象OS:Windows Vista / Windows Server 2008 / Windows 7 / Windows Server 2008 R2 / Windows 8 / Windows Server 2012 / Windows 8.1 / Windows Server 2012 R2 (Windows 10はこちら→



解説

 DVD-ROMドライブを搭載しないUltrabookやサーバマシンなどにWindows OSをインストールするような場合、わざわざ外付けドライブを用意して接続しなければならず面倒である。現在ではほとんどのPCでUSBインタフェースとUSBメモリからの起動がサポートされているため、USBメモリにインストールイメージを作成できると便利だ。

 しかし単純にインストールDVDの内容をコピーしただけでは、USBメモリから起動できず、インストール作業ができない。

 実はWindows Vista以降であれば、OS標準コマンドの「diskpart」を使ってブート可能なインストールUSBメモリを作成できる。本稿ではその方法を説明する。

 ただdiskpartコマンドを利用したパーティションの操作には危険が伴うので、その機能と意味を十分理解してから実行していただきたい。間違えて異なるパーティションを削除したり、サイズを変えたりしても、元に戻すことは一切できないので十分に注意してほしい。

 手動でさまざまな操作を行うdiskpartコマンドは面倒と感じるのであれば、インストールUSBメモリを作成するツールが提供されているので、それらを活用するとよい。詳しくはTIPS「Windows 7のインストールUSBメモリを作る(Windows 7 USB/DVD Download Tool編)」「Windows 7/8のインストールUSBメモリを作る(WiNToBootic編)」を参照していただきたい。

 またWindows 8/8.1のダウンロード版を購入した場合、以下のページに記されている手順でdiskpartコマンドを用いることなく、インストールUSBメモリを作成できる。

 Windows 10の場合は、無償アップグレードが利用できるなら、「Windows 10のダウンロード」ツールでインストール用USBメモリを作成できる。その手順はTIPS「『Windows 10のダウンロード』ツールでWindows 10インストール用のUSBメモリを作る」を参照していただきたい。

操作方法

 以下では特記しない限り、Windows Vista/Windows Server 2008/Windows 7/Windows Server 2008 R2/Windows 8/Windows 8.1/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2のことを、単に「Windows OS」と表すことにする。

 また以下の画面やリストはWindows 7での操作結果だが、その他のWindows OSでも操作手順は変わらない。

●インストールUSBメモリを作成する

 まず管理者権限でコマンドプロンプトを起動する。Windows OSが稼働する作業用PCにUSBメモリを接続し、管理者権限を持つユーザーでWindows OSにログオンしたら、[スタート]メニューの[すべてのプログラム]−[アクセサリ]−[コマンド プロンプト]を右クリックして、ポップアップメニューから[管理者として実行]を選択する。

 Windows 8/8.1/Server 2012/Server 2012 R2の場合は、デスクトップ画面で画面左下隅にカーソルを移動して右クリックするとクイックアクセスメニューが表示されるので、[コマンド プロンプト (管理者)]を選択する。

 次に「diskpart」と入力してdiskpartコマンドを実行する。すると、プロンプトが「DISKPART>」に変わる。ここで以下のコマンドを順番に実行していけばよい。

 ただし「select disk 3」の「disk 3」の部分は、その前のコマンドである「list disk」で表示されたUSBメモリのディスク番号を指定する(システムに搭載されたディスク台数によっては、「disk 1」「disk 2」になることもある)。ここを誤ると、システムやデータが含まれたパーティションをフォーマットしてしまうことになるので十分に注意していただきたい。

 またUSBメモリの内容は全て消去されてしまうので、大事なデータが含まれていないかどうか事前にチェックしておくこと。

DISKPART> list disk
DISKPART> select disk 3 ……「list disk」で表示されたUSBメモリのディスク番号を指定する
DISKPART> clean
DISKPART> create partition primary
DISKPART> select partition 1
DISKPART> active
DISKPART> format fs=fat32
DISKPART> assign
DISKPART> exit



一連のコマンドを実行した結果の画面 一連のコマンドを実行した結果の画面
上記のコマンドを実行すると、この画面のようなメッセージなどが出力される。
  (1)サイズ情報と表示順序などに基づいて、USBメモリのディスク番号を確認する。このシステムでは、2台のハードディスクとDVDドライブが「ディスク 0〜2」なので、USBメモリのディスク番号はその次の「ディスク 3」になっている。システムに接続されているハードディスクやDVDドライブの台数などによって、USBメモリのディスク番号が変動するので十分に注意したい。
  (2)USBメモリ((1))のディスク番号を指定する。
  (3)FAT32でUSBメモリをフォーマットする。NTFSだとシステムによっては起動できないことがあるので避ける。容量の大きなUSBメモリの場合、フォーマットに時間がかかるので、クイックフォーマットを行うQuickオプションを付けるとよい(「format fs=fat32 quick」とする)。

 その後、以下のコマンドを実行し、Windows OSのインストールDVDの内容を全てUSBメモリにコピーする。ここでは、インストールDVDがD:ドライブ、USBメモリがE:ドライブに割り当てられている例を示す。

C:\>xcopy D:\*.* /s/e/f E:\



 ISOイメージしかない場合、Windows 7/Server 2008 R2以前であれば、TIPS「仮想CD/DVDイメージをマウントする(DAEMON Tools Lite編)」のようにマウントしてからコピーする。Windows 8/Server 201以降ならば、ISOイメージファイルをエクスプローラでダブルクリックするだけでマウントできる。

 さらにインストールDVDの\bootフォルダにあるbootsectコマンドを実行し、マスターブートコードを更新して、USBメモリからブートできるようにする。

C:\>cd /D D:\boot
D:\boot>bootsect /nt60 E:



 bootsectコマンドに設定している「/nt60」は、Windows Vista以降で採用されているBOOTMGRと互換性のあるマスターブートコードを書き込むオプションだ(ヘルプは「bootsect /help」で表示される)。

 このコマンドで注意してほしいのは、UEFIモードで構築されたWindows OS上で起動するとエラーが表示され、実行できない場合があることだ。UEFIモードについては、PCハードウェア強化ラボ「2TB超ディスクをシステム用ディスクとして利用する」を参照していただきたい。

 以上で、ブート可能なインストールUSBメモリの作成は完了だ。

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