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連載
» 2013年12月06日 11時14分 UPDATE

Tech TIPS:パスワードを忘れたWindows 7/8/8.1にログオン(サインイン)する

パスワードが分からなくなったため、仕方なくWindows OSを再インストールする羽目になった、という人も少なからずいることだろう。実は、パスワードが分からなくなっても、パスワードの再設定が可能だ。ただし悪用は厳禁。その方法を紹介する。

[小林章彦,デジタルアドバンテージ]
Tech TIPS
Windows Server Insider


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連載目次

対象OS:Windows 7/Windows 8/Windows 8.1



解説

 再利用したい退社した人のPCや前の管理者が管理していた共有PCなどのパスワードが分からなくなり、仕方なくWindows OSを再インストールする羽目になった、という経験を持つ人もいることだろう。実は、パスワードが分からなくなっても、ちょっとした操作でパスワードの再設定ができる。ただし悪用は厳禁である。他人のPCに対して「許可」なく、以下の方法でログオン(サインイン)する行為は犯罪となる。以下、Windows 7での操作を例に紹介するが、Windows 8/8.1でもまったく同じ手順でパスワードの再設定が可能だ。

操作方法

 パスワードを再設定するには、ちょっとした裏技(?)を利用する。Windows 7/8/8.1のログオン(サインイン)画面の左下にある[コンピュータの簡単操作]アイコンをクリックした際に、コマンドプロンプトが起動されるように細工するのだ。

Windows 7のログオン画面 Windows 7のログオン画面
画面左下の[コンピュータの簡単操作]アイコンをクリックすると、画面のように[コンピュータの簡単操作]ダイアログが開く。ここを細工して、コマンドプロンプトが起動するようにする。
  (1)[コンピュータの簡単操作]アイコンをクリックする。
  (2)[コンピュータの簡単操作]ダイアログが開く。

 まずパスワードを忘れてしまったPCを、Windowsセットアップメディア(Windows OSのインストール用DVDか、それをUSBメモリなどにコピーしたもの。関連記事参照)で起動する。パスワードを再設定したいWindows OSのシステムファイルを書き換えるためなので、インストールされているOSバージョンである必要はない(評価版のWindows OSでも可能だし、ハードディスクをマウントしてファイルの操作が行えるのであればLinuxでもよい)。セットアップ画面([Windowsのインストール]ダイアログ)が開いたら、[Shift]+[F10]キーを押し、コマンドプロンプトを開く。

セットアップ画面でコマンドプロンプトを開いたところ セットアップ画面でコマンドプロンプトを開いたところ
セットアップ画面が開いたら、[Shift]+[F10]キーを押し、コマンドプロンプトを開く。

 以下のコマンドを実行し、utilman.exeをバックアップした後、コマンドプロンプトの実行ファイル(cmd.exe)をutilman.exeにコピーする。なお、ここではWindowsのシステムファイルがD:ドライブに存在するとしている。

X:¥Sources>d:

D:¥>cd ¥windows¥system32

D:¥Windows¥System32>ren utilman.exe utilman.org

D:¥Windows¥System32>copy cmd.exe Utilman.exe
        1 個のファイルをコピーしました。

D:¥Windows¥System32>exit


コマンドプロンプトで実行するコマンド

 Windowsセットアップメディアを取り外し、ダイアログの右上の「×」をクリック、インストールを取り消してから、Windows OSを再起動する。

 ログオン(サインイン)画面が表示されたら、右下の[コンピュータの簡単操作]アイコンをクリックする。すると、[コンピュータの簡単操作]ダイアログではなく、上記の操作によりUtilman.exeにリネームしたコマンドプロンプト(cmd.exe)が実行される。

細工後のWindows 7のログオン画面 細工後のWindows 7のログオン画面
画面左下の[コンピュータの簡単操作]アイコンをクリックすると、画面のように今度はコマンドプロンプトが開く。これでログオン(サインイン)していなくても、ユーザー・アカウントの操作が行える。
  (1)[コンピュータの簡単操作]アイコンをクリックする。
  (2)コマンドプロンプトが開く。

 ここで以下のコマンドを実行して、Administratorや既存のユーザーに対して新しいパスワードを設定する。この際、設定済みのパスワードは確認されないので、パスワードを忘れてしまったユーザーに対しても、新しいパスワードが設定できる。

C:¥Windows¥System32>net user

¥¥ のユーザー アカウント

---------------------------------------------------------------
Administrator Test Guest
エラーでコマンドが終了しました。


C:¥Windows¥System32>net user <ユーザー名> <新しいパスワード>
コマンドは正常に終了しました。


パスワードを再設定するためのコマンド

●MicrosoftアカウントでサインインしているWindows 8/8.1の場合

 Windows 8/8.1でMicrosoftアカウントでサインインしている場合、この方法でMicrosoftアカウントのパスワードは変更できない。本人がパスワードを忘れた場合は、以下のMicrosoftアカウントの[パスワードのリセット]ページを開き、指示に従ってMicrosoftアカウント名やCAPTCHAを入力すると、パスワードリセット用のリンクが、アカウント作成時に指定したメールアドレスに送られるので、メールに記載されたリンクを開き、新しいパスワードを設定すればよい。

 他人のMicrosoftアカウントが設定されている場合、[コンピュータの簡単操作]アイコンをクリックしてコマンドプロンプトが開いた後、以下のコマンドを実行して、Administratorアカウントを有効化、パスワードを設定すればAdministratorアカウントでサインインできるようになる。その後、別のサインイン・アカウントを作成するなどすればよい。

C:¥Windows¥System32>net user Administrator /active:yes
コマンドは正常に終了しました。


C:¥Windows¥System32>net user Administrator <パスワード>
コマンドは正常に終了しました。


Administratorアカウントを有効にしてパスワードを設定するコマンド

 パスワード設定後、右下にある[電源]アイコンをクリックし、メニューから[再起動]を選択して、Windows 8/8.1を再起動する。

 再起動後、[サインイン]画面でのユーザー名の左側に矢印が表示されるので、ここをクリックする。ユーザーの選択が行えるので、Administratorを選択、先ほど設定したパスワードを入力してサインインする。これでWindows 8/8.1の操作が可能になるので、必要なファイルをコピーしたり、新しいアカウントを追加したり、パスワードが分からないMicrosoftアカウントを削除したりといった作業を行えばよい。

Windows 8/8.1でAdministratorを有効化した場合のサインイン画面 Windows 8/8.1でAdministratorを有効化した場合のサインイン画面
Administratorを有効化にすると、すでに設定済みのMicrosoftアカウントに加え、Administratorアカウントが利用できるようになる。そこで、アカウントの選択画面に移るための[←]アイコンが表示される。
  (1)ここをクリックして、アカウントの選択画面を開く。→[A]
  (2)設定済みのMicrosoftアカウント。名前の下にMicrosoftアカウントとなっているメール・アドレスが表示されている。

[A]

Windows 8/8.1のアカウント選択画面 Windows 8/8.1のアカウント選択画面
Administratorと設定済みのMicrosoftアカウントのいずれかでのサインインが可能になっていることが分かる。ここでAdministratorを選択すると、サインイン画面が表示されるので、設定したパスワードを入力すればサインインできる。
  (1)Administrator側をクリックしてサインインする。
  (2)設定済みのMicrosoftアカウント。

 設定が終わったら、再びWindowsセットアップメディアでPCを起動し、書き換えたUtilman.exe(cmd.exeをコピーしたもの)を削除し、リネームしたUtilman.orgを元に戻しておくとよい。

 このようにそれほど難しい操作を行わなくても、簡単にパスワードの再設定が行える。パスワードを忘れてしまったPCを救済する方法として有効な半面、セキュリティ面では大いに不安の残る仕様(?)となっている。パスワードが設定されているからといって安心できないことがお分かりいただけただろう。ノートPCなど、簡単に盗まれたり、忘れたりしてしまうようなもののは、ハードディスク全体を暗号化しておくなど、セキュリティを高める工夫をした方がよい。

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