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» 2015年07月15日 05時00分 UPDATE

Tech TIPS:各Windows OSで利用できるIEのバージョンを知る

Internet Explorer(IE)のバージョンが変わるとWebアプリケーションの挙動が変わる場合がある。そのためイントラネット上であれば、できる限りクライアントのIEのバージョンをそろえたいところだ。そこで、Windows OSによって利用可能なIEのバージョンを網羅してみた。

[島田広道,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象ソフトウェア:Windows 2000/Windows XP/Windows Vista/Windows 7/Windows 8/Windows 8.1/Windows 10/Windows Server 2003/Windows Server 2008/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2、IE5/IE5.5/IE6/IE7/IE8/IE9/IE10/IE11/Microsoft Edge


解説

 Windows OSに標準装備のWebブラウザー「Internet Explorer(IE)」は、Windows OSと同様、機能や性能の向上のためにバージョンアップが繰り返されてきた。Windows 2000からWindows 10の間にリリースされたIEは、主要なバージョンだけでも8種類ある。

 その一方で、IEのバージョンが変わると、既存のWebアプリケーションの挙動が変わる場合があることも知られている。イントラネットの場合、Webアプリケーション側を改修してIEのバージョンごとの差異を吸収したり、あるいはクライアントのIEのバージョンを限定したり、といった対策を迫られる。特に後者の場合は、どのWindows OSでどのバージョンのIEが利用できるか、という点をよく把握しておく必要がある。

 そこで本稿では、Windows 2000以降にリリースされた各Windows OSで利用可能なIEのバージョンと、その注意点について説明する。

●各Windows OSで利用可能なIEのバージョン

 以下にWindows OSの種類と、そのWindows OSにあらかじめインストールされているIEのバージョン、および利用可能なIEのバージョンについてまとめておく。

■クライアントOS

各Windows OSで利用可能なIEのバージョン(クライアントOS)

■サーバーOS

各Windows OSで利用可能なIEのバージョン(サーバーOS) 各Windows OSで利用可能なIEのバージョン
Windows OSが3世代にまたがると、IEのバージョンをそろえるのが難しいことが分かる。なお「Edge」とは、Windows 10とともに登場した新ブラウザー「Microsoft Edge」のこと。また打ち消し線は、すでにそのOS/IEのサポートが終了していることを表している。
IEのService Packや「0.01」刻みの細かいバージョンについては省略した。
市販されているWindows PCには、「インストール可能なIE」の範囲内で、「Windows OSのリリース時に同梱されていたIE」より新しいバージョンのIEがプレインストールされていることがある。

 IEのバージョンについて特に注意すべき点を以下に記す。

●IEは、OSリリース時点より低いバージョンにダウングレードできない

 例えばWindows 7の場合、リリース時のIEのバージョンはIE8である。これをIE7以前にダウングレードすることはできない。

 従って、もし複数のWindows OS間でIEのバージョンをそろえるとしたら、基本的には古いOS側でIEのアップグレードを検討することになる(あるいはOSやアプリケーションの仮想化技術を駆使して、IE単体でバージョンを変更できるようにする)。

●2016年1月に「古い」IEのサポートが終了する

 上図の各Windows OSとIEの組み合わせであれば、ずっと使い続けられる、というわけではない。

 IE11より前、すなわちIE7/IE8/IE9/IE10のサポートは、一部を除いて2016年1月13日に終了する。新規セキュリティパッチの無償提供が止まり、新たな脆弱性が修正されずに放置されることから、これらの「古い」IEは実質的に寿命を終えるといってよい。

Windows 7でのIEのサポート終了時期 Windows 7でのIEのサポート終了時期
最新版ではないIE8〜IE10のサポートは、2016年1月13日に終了する。最新版であるIE11のみ、OS本体と同じ2020年1月15日までサポートが継続される。

 それまでには、各Windows OSで最新版のIEにアップグレードする必要がある。詳細は右の関連記事を参照していただきたい。

●Windows 8ではIE11を利用できない

 Windows 7やWindows Server 2008 R2以前の場合、IE単体でアップグレードすることが可能だ。例えばWindows 7の場合、リリース時はIE8だったが現在ではIE9〜IE11にアップグレードできる。

 しかしWindows 8/Windows Server 2012以降はIEだけを単体でアップグレードできなくなってしまった。例えばWindows 8の場合、同梱のIE10しか利用できず、IE11にアップグレードするにはOSそのものをWindows 8.1へアップグレードする必要がある。従ってWindows 8とWindows 8.1でIEのバージョンはそろえられない。

●「Microsoft Edge」はWindows 8.1以前で利用できない

 Windows 10には、従来のIE11とともに、新ブラウザー「Microsoft Edge」(以下、Edge)が標準装備されている。従来のIEと違い、これらは単一システム上で同時に併用できる。

 使い分け方としては、最新のWeb技術をキャッチアップしているEdgeは最新のクラウドサービスに、従来のIEとの互換性に優れているIE11はイントラネット上のWebアプリケーションに、それぞれ活用されるという想定だ。

 Edgeについて重要なのは、Windows 10より前のWindows OSには提供される予定がない、という点だ。

 図「各Windows OSで利用可能なIEのバージョン」で分かるように、従来のIEはバージョンアップの際に、必ず2種類以上のWindows OSで利用できるようになっていた。しかしEdgeは、今のところWindows 10でしか利用できない。Microsoftは、Windows 7やWindows 8.1向けにEdgeを提供する予定がないことを明言している。

 従って、複数の種類のWindows OS間でブラウザーの互換性を確保するのに、Edgeは利用できない。もし将来、多くのクラウドサービスが(レガシーとなるであろう)IE11をサポート対象から外し始めたら、Windows 7/Windows 8.1ではGoogle ChromeやMozilla Firefoxのような複数のWindows OSをサポートするブラウザーを導入するか、OSごとEdgeを搭載したWindows 10以降にアップグレードするか、迫られることになるかもしれない。

■更新履歴

【2015/07/15】Windows 10とMicrosoft Edgeについて追記しました。また2016年1月に古いIEのサポートが終了することを明記しました。

【2014/05/30】初版公開。


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