環境に配慮した製品設計を支援するシステムを開発──日立

2006/11/10

 日立製作所は11月9日、ドイツの研究機関フラウンホーファーIZM研究所と共同で、製品のリサイクルコストや環境負荷を評価する「グローバル対応環境配慮設計支援システム」を開発したと発表した。

 同システムは、製品構成や部品の材質・質量・含有化学物質などの設計情報と、国や地域で異なるリサイクル方法などの環境情報のデータベースを持ち、それらを組み合わせることにより、製品が出荷先地域で使用済みとなった際のリサイクル方法を自動的に推定し、リサイクル時のコストや環境負荷を定量的に評価する。同時に設計改良指針を提供するため、製品設計の段階で使用することで、環境負荷の少ない製品の開発をより低コストで行うことが可能となる。

 システムの開発に当たり、日立はドイツの研究機関フラウンホーファーIZM研究所と共同研究を行い、ドイツを中心とした欧州におけるリサイクル方法を反映した。日立では今後、同システムのデータベースを日本や欧州以外の地域にも拡張し、より幅広い地域でも対応できるようシステムを発展させる予定としている。

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日立製作所の発表資料

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