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文系エンジニアはなぜ誕生したのか〜日本の現実 (2/3)

「職業はITエンジニアです。大学の専攻は英文学です」「私は文系SEだから、プログラミングは苦手です」――このような「文系エンジニア」が、あなたの周りにもいないだろうか? 日本独自の文系エンジニアは、どのような経緯で誕生し、どのような働き方をしているのか。「文系」「理系」で分類することに意味はあるのか。日米のエンジニアが真剣に解説する。

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大学生とプログラミング

理系の人々

 では、理系の学部で学ぶ学生たちは、日ごろからプログラミングをしていて、卒業してからエンジニアとしてキャリアを積むのに適したスキルを持っているのでしょうか?

 実は、そんなことはありません。コンピューターサイエンス専攻ではない場合、プログラミングをする頻度や難易度はまちまちです。研究室に伝わる「秘伝のソース」に手を加えたりパラメーターを調節したりするだけ、という環境も多いようで、「ゼロから実用的なプログラムを書いた経験がない」理系学生も数多く存在します

 単純に「理系だからエンジニアになれる」という決めつけはとても危険だということが想像できるでしょう。

インターンというシステム

 ここ数年、Web系企業を中心に、学生向けのインターンシッププログラムを行う会社が増えました。企業が用意した「ソフトウェア開発体験コース」のようなものから、開発チームの一員として実際にプロダクトコードを書くものまで、さまざまな期間や内容で頻繁に開催されています。

 企業にとってインターンシップは、優秀な学生に早いうちから目を付け、適性を測ったり応募の意向を高めてもらえたりする、というメリットがあります。少なくないコストを費やしても、それに見合うリターンが見込めます。

 学生たちにとってもインターンシップの経験は、プログラミングやソフトウェア開発に触れる重要な機会になっているようです。プログラミングの「体験」程度の内容であっても、実際に現場を経験することで興味を持ち、そこから技術を磨いてエンジニアを目指すようになる学生も少なくありません。

 インターンシップの参加資格も、文系、理系を問わないものが大半です。このルートから誕生する「文系エンジニア」も増えているようです。

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