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データ保護とシステム保護の両面で攻める、
Windows環境のトータルバックアップ
「Symantec Backup Exec 10d &
Symantec LiveState Recovery 6.0」

ビジネスをいかに迅速に復旧できるか――。これは事業継続性に対する関心が高まるなか、すべての企業にとって重要な経営課題だといえるだろう。こうした課題に対応するのが「Symantec Backup Exec 10d」と「Symantec LiveState Recovery 6.0」をはじめとするシマンテックのバックアップ関連ソリューションだ。データ保護とシステムの保護を一体的に実現し、効率的にダウンタイムを最小化することができる。

  データとシステム保護の両面から包括的なアプローチが不可欠

 ダウンタイムに伴う業務の停止はビジネス機会の損失につながるばかりでなく、社会的な信頼を低下させ、企業に甚大な被害をもたらす。そこで多くの企業ではバックアップシステムを導入し、システム障害や災害発生に備えている。ただし、事業継続性を確保するには、単にデータをバックアップするだけでは十分とはいえない。できるだけ最新のデータで迅速にリカバリできる環境を考える必要があるからだ。

 そのためにはデータの重要度や業務の特性に応じて、RPO(Recovery Point Objective:許容できる最大のデータ損失量)とRTO(Recovery Time Objective:許容できる最大のシステム停止時間)の短縮を図り、「データ」と「システム」の損失を最小限に食いとめることが重要だ。つまりバックアップには、データ保護とシステム保護、2つの側面からのアプローチが必要なのである(図1)。

図1 RPOとRTOを短縮するための2つのアプローチ 画面をクリックすると拡大表示します

 例えば、RPOを短縮し、データの損失を少なくしても、肝心のシステムが復旧していなければ、業務を再開することはできない。逆にRTOを短縮しシステムは復旧できても、バックアップしたデータが最新のものでなければ、スムーズな業務の再開も困難だ。その意味で、データ保護とシステム保護は、事業継続性を確保するための車の両輪だといえるだろう。

 しかし、データとシステムでは、その特性の違いから更新ポイント、つまりバックアップを行うタイミングも異なってくる。データは継続的にその内容が変化するため、最新のデータを保護するにはリアルタイムのバックアップが必要だ。一方、システムは新しいサービスパックや新規アプリケーションの追加、パッチの適用時などが更新ポイントとなる。

 この2つの要件を満たすには、データ保護およびシステム保護に最適化されたソリューションを組み合わせて活用するのが有効だ。それを可能にするのが、シマンテックのデータ保護ソリューション「Symantec Backup Exec 10d」とシステム保護ソリューション「Symantec LiveState Recovery 6.0」である。

  継続的データ保護に有効なBE10d
バックアップウィンドウをゼロに

 まず、「Symantec Backup Exec 10d」(以下、BE10d)は、Windowsシステムにおけるファイルサーバ上のデータや多様なアプリケーションのデータを保護するソリューション。サーバ内のデータだけでなく、クライアントPCに格納されたデータも継続的にバックアップを行う。

 先にデータのバックアップには、リアルタイム性が欠かせないということを述べたが、BE10dでは、「Continuous Protection Server」(以下、CPS)という機能によりそれを容易に実現している。

 これまで、データのバックアップを行う際には、設定したスケジュールに従い、ファイル単位でバックアップを行うのが一般的だった。これに対しCPSは、ファイルサーバ上にファイルが作成、もしくは変更が加えられると即座にその変更データをブロック単位で継続的かつリアルタイムに、バックアップサーバに複製する。このため、常に最新データが保護されるとともに、バックアップウィンドウが不要になるのだ(図2)。

図2 BE10dの新機能「Continuous Protection Server」の概要 最新データを継続的に保護する。変更データのみをブロック単位でバックアップサーバに送信。VSSスナップショットでファイルの世代管理が可能だ 画面をクリックすると拡大表示します

  ファイルの世代管理を実現
Web画面で該当ファイルの検索も

 CPSでは、最新のデータが保存されると、「VSS※1スナップショット」により、ファイルの履歴が保存され、ファイルの世代管理が行われる。

※1 VSSは、Volume Shadow Copy Serviceの略

 スナップショットは64世代まで保存可能な上、最短で1時間ごとに取得できる。定期的に、データのポイント・インタイムのスナップショットを取ることで、それぞれの時点におけるファイルの状態が、バックアップサーバ上に瞬時に保存されるのだ。そして、世代管理されたファイルはWebインターフェイスのリトリーブ画面で容易に検索できる。これにより、IT管理者だけでなくエンドユーザーがWebベースの検索エンジンを使う感覚で、リカバリしたいファイルを自由に検索・ダウンロードすることが可能だ(画面1)。

画面1 Webインターフェイスのリトリーブ画面 Webの検索エンジンと同様のインターフェイスで容易にファイルの検索・ダウンロードが可能。ファイルの検索等をエンドユーザーに任せることで、システム管理者の負荷を大幅に軽減する 画面をクリックすると拡大表示します

 現在、ほとんどの企業では、リカバリしたいファイルをシステム管理者に通知し、システム管理者がその要求をもとに該当するバックアップ用のテープを検索。その上で、該当ファイルを探し、リストアするといった手順をとっている。しかし、CPSのディスクバックアップを活用すれば、リアルタイムなデータバックアップ、シームレスな運用が実現するだけでなく、それにかかる時間や人員、そして運用負荷を大幅に軽減することができるのだ。

 さらに、こうしたCPSの機能はリモートオフィス(支社、支店)の統合バックアップにも有効だ。遠隔地にあるリモートオフィスのデータをCPSを使って、本社側で一元的にバックアップ可能。リモートオフィスに管理者を配置せずに、効率的なリモートオフィス・バックアップが容易に実現可能となる。

  柔軟なD2D2T※2バックアップも可能
多様なアプリケーションをサポート

 BE10dは、CPSのような最新ディスクバックアップ機能だけでなく、従来のテープバックアップ機能も充実している。テープバックアップの中間媒体としてディスクを利用して、高速なバックアップとリカバリを実現する「マルチステージ・バックアップ」や、テープの過去のフルバックアップとその後の増分バックアップのデータを合成して、最新のフルバックアップイメージを作成する「合成バックアップ機能」などもサポートしている。

 また、CPSのデータをテープにバックアップすることも可能。迅速な復旧が求められるデータはディスクに、長期保管やディザスタリカバリに備えたデータはテープに保存するといった柔軟な運用も可能になる。

 また、Exchange、SQL、Oracleなどのアプリケーションデータのオンラインバックアップのサポートも、BE10dの大きな特長だ。例えば、Exchangeでは、複数のメールボックスに配信した添付ファイルの最初のインスタンスのみが保存され、重複する情報をバックアップせずにすむ「シングルインスタンス・ストレージ機能」があり、アプリケーションのデータをきめ細かく保護できる。

※2 D2D2Tは、Disk-to-disk-to-tapeの略語で、ディスクとテープを併用したバックアップ方式

  システム保護に有効なLSR6.0
システム全体を確実・高速に復元

 一方で、「Symantec LiveState Recovery 6.0」(以下、LSR6.0)は、Windowsシステムにおいてドライブ全体をイメージ化してバックアップすることにより、システム全体の復元を高速に実現するシステム保護ソリューションである(画面2)。

画面2 LSR6.0の管理画面 容易な操作性を実現。リカバリポイントの作成、ファイルやフォルダの復元などもメニューから選択できる 画面をクリックすると拡大表示します

 「Virtual Volume Imagingテクノロジー」によって、仮想ボリュームイメージをバックアップサーバ上のRAMの空き領域に一時的に格納し、その仮想ボリュームイメージから「リカバリポイント」ファイルを作成する仕組みだ(図3)。

図3 LSR6.0のバックアップ/リカバリ処理の概要 セクタまたはクラスタ単位でディスク全体をバックアップし、最新のリカバリポイントを作成。ファイル、フォルダ単位でも簡単にリカバリすることが可能だ 画面をクリックすると拡大表示します

 Virtual Volume Imagingテクノロジーとは、スナップショットによりディスク全体の仮想ボリュームイメージを作成する技術のこと。スナップショットは、システムが稼働中でも取得できる上、それに基づいた仮想ボリュームイメージは、ディスクの構造全体をセクタまたはクラスタ単位で作成される。ディスク構造全体をバックアップしているので、OSやアプリケーションの区別なくシステム全体を保護することができるのだ。

 なお、リカバリポイントではDVD、CD-R/RWなどのディスクメディアのほか、ファイルサーバ、NAS、SANなどにも増分バックアップが可能だ。

 また、リカバリ作業の簡素化も実現。例えば、ハードウェア障害が発生した場合、通常、ハードウェアの準備を行い、OSの再インストール後、再起動、そしてサービスパック適応、アプリケーションの再インストールという煩雑な作業が必要だった。

 しかし、LSR6.0ではインストール用のCDでもある「Symantec Recovery Disk(以下、SRD)」を起動することで、リカバリポイントを簡単にリストアできる。SRDは、Windows PEをベースに作られており、主要メーカーのデバイスドライバが組み込まれている。SRDを起動し、リカバリポイントをリストアするだけで、OS、アプリケーション、ユーザー設定などを元のシステム状態に復元。簡単かつ短時間でシステムを復旧することが可能なのだ。

  異機種やVMwareへのリストアを実現
運用の効率化とDR対策の強化

 LSR6.0でさらに注目すべきポイントは、ハードウェア構成が異なる機種でもリカバリポイントを復元できる「Symantec LiveState Recovery Restore Anyware Option」(以下、RAO)だ。通常、HAL(コンピュータの機種の違いを吸収するプログラムコード)の違いによって異機種へのリストアが行えないため、急なシステムの障害に備えてまったく同じ機種のハードウェアを用意しておくIT管理者も少なくない。

 また、古いハードウェアから新しいハードウェアなどへシステムを移行する場合は、新しいハードウェアにOSをインストールし、デバイスドライバ、パッチの適用後、アプリケーションの再インストールなどの作業を行わなければならなかった。

 しかし、LSR6.0とRAOを保護したいサーバにインストールし、そのリカバリポイントを取得後、デバイスドライバが組み込まれたSRDを異機種のサーバから起動するだけで、簡単に異なるハードウェアへリストアすることができるようになった。RAOがHALの違いを吸収することで、異機種間のリストア(ベアメタルリストア)を実現可能にしている。障害対策はもちろん、システムの運用効率アップも容易に行えるのが大きなメリットだ。

 また、リカバリポイントはVMwareの仮想環境にリストアすることも可能な上、VMwareで構築した仮想環境を実環境のサーバに移行することもできる。つまりシステム障害時に高速なリストアを実現できるばかりでなく、VMwareの仮想環境でパッチなどの適用テストを行い、正常性を確認してから実環境へ移行するなど、システムの信頼性向上にも効果があるのだ。

  BE10dとLSR6.0の組み合わせで
RPOとRTOを大幅に短縮化

 冒頭に触れたように、事業継続性を確保するにはデータ保護およびシステム保護の両面からバックアップ/リカバリを考える必要がある。それには、ここで紹介したBE10dとLSR6.0を併用することが有効であり、事業継続性の確保に取り組む企業が選択する上で最適解ともいえる選択肢となる。

 例えば、システム保護にはシステム情報が更新された場合を更新ポイントとして、LSR6.0でリカバリポイントを作成。データ保護にはBE10dを使い、リアルタイムなバックアップを行う。さらに、LSR6.0のRAOをインストールしておけば、万が一リカバリポイントを作成した機種に障害が発生し場合でも、異なる機種へシステムリカバリできるのだ。そしてBE10dで、ほぼリアルタイムの最新データを復元する(図4)。

図4 BE10dとLSR6.0を組み合わせたシステムのトータルバックアップのイメージ システム情報に変更があった時点で、LSR6.0を使用してシステムのリカバリポイントをバックアップ。以降はBE10dを使用して継続的なデータのバックアップを実施。これにより、迅速なシステム復旧と最新データの復元が可能になる 画面をクリックすると拡大表示します

 これにより、高水準の事業継続性を確保できるだけでなく、バックアップ/リカバリの運用効率化やコスト削減にも大いに貢献する。

 このようにBE10dとLSR6.0を組み合わせることで、Windows環境における柔軟・効率的なトータルバックアップを実現するシマンテックのバックアップ関連ソリューション。同社では、今後さらに製品の連携や機能強化を図ることで、ビジネスの安定性と信頼性向上を強力に支援していく考えだ。

 


提供:株式会社シマンテック
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集局
掲載内容有効期限:2006年6月30日
 
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