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エンタープライズ・アーキテクチャ

EA / enterprise architecture


 企業や政府機関・自治体などの組織(enterprise)のアーキテクチャをある一定の考え方・方法で包括的・体系的に記述して、その現状と未来の像(モデル)を可視化することで組織の全体最適を進めていく活動のこと。この活動を支援する方法論やアーキテクチャモデルをいう場合もある。

 EAでは、組織のあらゆる構成要素を階層化して整理し、その相互関係を示していく。対象は企業だけではなく行政機関・自治体なども含まれ、企業内の1セクションや複数企業グループなどを組織ととらえてもよい。構成要素には、組織の目標やビジョン、業務プロセスモデル、業務ルール、情報や情報技術、人的資源なども含まれる。

 EAの目的は、複雑になった組織の構造を体系的に理解することにより、全体最適の観点からの高度な意思決定を支援するとともに、業務やITシステムなどの標準化を進めることで、組織構造の最適化や重複投資の回避といった経営の効率化に寄与することにある。これにより、組織の目的やミッションとそれを遂行するために必要なITシステムの整合性を取り、効果的なIT投資を行うといったことが期待される。また、現在のアーキテクチャ(As Is)と目指すべきアーキテクチャ(To Be)を作成することで両者の差から、組織をあるべき姿へ近づけていくための変革のプランニングを行うといったことにもつながる。

 EAの基礎になっているのは、1987年にジョン・A・ザックマン(John A. Zachman)がIBM System Journal誌に発表した論文「A Framework for Information Systems Architecture」に示された“ザックマン・フレームワーク”とされる。

 ザックマン・フレームワークは汎用性・網羅性が高い半面、抽象的であるため、実践の場面ではより具体的なフレームワークが求められ、米国では多くのフレームワークが作成されている。有名なものとしては、米国の政府機関向けEAフレームワークであるFEAF(The Federal Enterprise Architecture Framework)、米国財務省のTEAF(Treasury Enterprise Architecture Framework)、米国防総省のC4ISR Architecture Framework、Open GroupのTOGAF(The Open Group Architecture Framework)などが知られる。日本では経済産業省がフレームワークを提示している。このほか、ITコンサルティング企業やITベンダが、ビジネスプロセスレベルから実装レベルまで多数のフレームワークを提供している。

 
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情報マネージャのための「今日のひと言」 - 2010/3/18
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