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ハイプサイクル

hype cycle / ハイプ曲線


 話題や評判が先行する新技術が実際に普及するまでの間、その期待が時間経過とともに、どのように変化するかを示した図のこと。あるいはそこで示されるサイクルをいう。1995年に調査会社ガートナーのバイス プレジデント兼ガートナーフェローのジャッキー・フェン(Jackie Fenn)が考案したもので、同社は新技術にどのタイミングで投資するかを判断する資料として顧客企業に提供している。

 ハイプサイクルは、縦軸にユーザーやメディアの期待度・認知度を取り、横軸に時間・成熟度を設定した座標に曲線の形で表現され、この上に当該技術がどのフェイズにあるかをマッピングする。

典型的なハイプサイクルの例(出所:ガートナーの資料を参考に作成)

 典型的なハイプサイクルには、「黎明期」「流行期」「反動期」「回復期」「安定期」の5つの段階がある。

■黎明期 − 技術の引き金

 技術説明会や新製品発売などの発表を通じて、報道機関や一部の人々の注目を集める。ただし、実際に利用可能な製品・サービスとして市場に投入されるのはまだ先の予定になっている。

■流行期 − 過剰期待の頂

 PR活動や宣伝などが功を奏し、期待が高まる。また話題が話題を呼ぶようになると、多数のメディアが取り上げるなどして空騒ぎが始まり、頂(いただき)はさらに高くなる。

■反動期 − 幻滅のくぼ地

 過度に高まった期待に対して実態が明らかになると、「大したことはなかった」と囁かれるようになる。場合によっては、メディアが「○○は失敗だった!」といったバッシング記事を掲載し、市場における投資(購買)意欲は減退する。

■回復期 − 啓蒙の坂

 先行ユーザーたちなどを通じて、その技術の真の有用性、正しい適用の仕方が徐々に知られるようになる。

■安定期 − 生産性の台地

 本格的な導入・採用が行われるようになる。技術的成熟度や適用理解度も高まり、市場に一定のポジションを占めるようになる。

 すべての技術や製品がこのような曲線を描くわけではなく、期待が高まらないまま消えてしまったり、安定期に入っても一部に普及するだけに留まったままという場合もある。

 
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