検索エンジン

search engine / サーチエンジン


 コンピュータ・ネットワーク上にある多数の文書ファイルなどから、特定の文字列を含むものを探し出すシステム、機能、サービスのこと。特にインターネット(World Wide Web)のそれをいう。狭義には検索を実行するソフトウェアやハードウェアを指すが、広義にはGoogleやYahoo!などの検索サービスを提供するサイト全体のことをいう。

 検索エンジンの本質は、どこにどのような内容のファイルがあるかという情報を集めたデータベースで、ユーザーの検索要求に対して答えを返すシステムである。このデータベースの作り方から、一般に検索エンジンは大きく2つに分類される。1つは人手で情報を分野別に分類・整理してディレクトリ(名簿)に登録する「ディレクトリ型」。もう1つはコンピュータが自動的にインターネットを巡回してインデックス(索引)を作成し、全文検索でページやファイルの在りかを表示する「ロボット型」である。現在の検索サイトの多くは、双方の方式を装備し、複合的にサービス提供を行っている。

 歴史的には、1994年4月に米スタンフォード大学の学生だったデビッド・ファイロ(David Filo)とジェリー・ヤン(Jerry Chih-Yuan Yang)が作った「Yahoo! Internet navigational guide」(後のYahoo!)が最初で、これはディレクトリ型だった。ロボット型は、1995年末に米DEC(ディジタル・イクイップメント、現在はヒューレット・パッカードに統合)が公開した「AltaVista」が最初である。

 当初のロボット型は力任せに情報を集めてくるだけだったが、やがてGoogleやYahoo! Search Technology(YST)のように情報の重み付けを行うシステムに進化し、インターネット・ナビゲーションの主流となった。検索機能としてはその後、検索結果を自動的に分類する機能、ほかの検索エンジンを横断的に検索するメタ検索機能、検索履歴などを加味してユーザーごとに検索結果をパーソナライズする機能などが登場、さらにデスクトップサーチエンタープライズサーチと連動する方向に進化している。

 検索サービスは当初“ビジネスモデルがない”とされ、ポータルサイトの一部とみなされていたが、Googleが2002年にキーワード広告のアドセンスを投入すると、もうかるビジネスであることが証明された。2006年現在、GoogleとYahoo!が激しいトップ争いを演じている。

参考書籍

  • 『体系的に学ぶ検索エンジンのしくみ』 神崎洋治、西井美鷹=著/日経BPソフトプレス/2004年12月
  • 『サーチアーキテクチャ――「さがす」の情報科学』 吉川日出行=編著/ソフトバンククリエイティブ/2007年10月
  • 『Google誕生――ガレージで生まれたサーチ・モンスター』 デビッド・ヴァイス、マーク・マルシード=著/田村理香=訳/イースト・プレス/2006年6月(『The Google story』の邦訳)

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