連載
» 2008年10月14日 00時00分 公開

5分で絶対に分かる:5分でわかるクラウド・コンピューティング (2/5)

[栗原潔,テックバイザージェイピー(TVJP)]

2. クラウドと過去の類似コンセプトとの相違

 クラウド・コンピューティングについて最も多く聞かれる疑問は「昔からいわれていた話ではないか?」「どこが新しいのか?」というものでしょう。

 結論を先にいってしまえば、クラウド・コンピューティングはまったくの新しい言葉というわけではありません。

 過去からある概念のグリッド、SaaS、オンデマンド・コンピューティング、ユーティリティ・コンピューティング、ユビキタス・コンピューティングなどはすべてクラウド・コンピューティングの範疇(はんちゅう)に含まれるといってよいでしょう。

 クラウド・コンピューティングは、このような、いままさに起きつつあるさまざまな動向を総称するための言葉と考えるべきです(このような包括的用語を「アンブレラ・ターム」ということがあります)。

図2 いままさに起きつつあるさまざまな動向を総称する「アンブレラ・ターム」 図2 いままさに起きつつあるさまざまな動向を総称する「アンブレラ・ターム」

 その点では、クラウド・コンピューティングという言葉の位置付けはWeb 2.0という言葉に似ているといえます。Web 2.0という言葉に対しても「すでに起きている現象のいい換えであり新しい要素がない」との批判が聞かれたこともありました。

 しかし、Web 2.0という「アンブレラ・ターム」が一般化したことは、ネットの世界で起きつつある多様なトレンドの把握が容易になったという点では意義があったといえます。クラウド・コンピューティングも、これと同様な役割を果たしていくと考えられます。

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