連載目次
対象OS/ソフトウエア:Windows 10、Microsoft Edge/Internet Explorer/Google Chrome/Mozilla Firefoxなどのブラウザアプリ
解説
Windows 7/8.xからWindows 10にアップグレードする際、設定をカスタマイズしないと、デフォルトのWebブラウザは元のWindows OSでの設定に関係なく、Microsoft Edgeに変更されてしまう。
アップグレードした場合でもWindows 10のデフォルトのブラウザはMicrosoft Edge
Windows 7/8.xからWindows 10にアップグレードする際、特に設定をカスタマイズしなければ、デフォルトのブラウザは元のブラウザに関係なくMicrosoft Edgeに変更される。
(1)これはGoogle ChromeをデフォルトとしていたWindows環境をWindows 10にアップグレードした後、手動で起動したChromeの設定画面の例。この時点でデフォルトのブラウザではないため、[Google Chromeを既定のブラウザにする]ボタンが表示される。しかし、これをクリックしただけではChromeをデフォルトにすることはできず、さらに数ステップの操作が必要になる(詳しくは後述)。
ユーザーとしては、引き継がれた他の設定やアプリと同様、デフォルトのブラウザも使い慣れた元のブラウザにしたいところだろう。
だがデフォルトのブラウザを変更する手順は、Windows 7/8.xと比べてWindows 10では新しい手順に変わったため、Windows 10に慣れていないと分かりにくい。そこで本TIPSでは、その手順について説明する。
操作方法
●デフォルトのブラウザを変更するには?
デフォルトのブラウザをMicrosoft Edge以外に変更するには、まずスタートメニューから[設定]−[システム]−[既定のアプリ]とクリックして、「既定のアプリの選択」画面を表示させる。この画面は、Google ChromeやMozilla Firefoxなどのブラウザで[デフォルトとして設定]に相当するボタンを押したときにも表示される。
次に、下にスクロールして「Web ブラウザー」という項目を見つけ、現在のデフォルトであるMicrosoft Edgeのアイコンをクリックする。するとブラウザの候補一覧が表示されるので、対象のブラウザを見つけてクリックする。
Windows 10のデフォルトのブラウザを変更する(その1)
これはスタートメニューから[設定]をクリックして、設定画面を開いたところ。
(1)[システム]をクリックする。
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Windows 10のデフォルトのブラウザを変更する(その2)
これは[システム]−[既定のアプリ]画面。
(2)[既定のアプリ]をクリックする。
(3)下にスクロールして[Web ブラウザー]という項目を見つける。その直下に表示されているのが現在のデフォルトのブラウザだ。この設定を変更したことがなければMicrosoft Edgeがデフォルトとして選択されているはずだ。
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Windows 10のデフォルトのブラウザを変更する(その3)
(4)デフォルトのブラウザすなわちこの[Microsoft Edge]をクリックすると、(5)を含むブラウザの候補一覧が表示される(これはGoogle Chromeがインストールされているシステムの例)。
(5)デフォルトにしたいブラウザをクリックする(ここではGoogle Chromeを選ぼうとしている)。
以上で作業は完了だ。以後はURLリンクをクリックすると、選択したブラウザでそのWebページが表示されるはずだ。また、タスクバー左端の検索ボックス(Cortana)でWeb検索を実行した場合にも、選択したブラウザで検索が実行・表示される(ただし検索エンジンにはBingが用いられる)。
●「どのアプリで開きますか?」というダイアログが表示されたら?
新たにブラウザアプリをインストールした後にURLリンクをクリックすると、以下のような「どのアプリで開きますか?」ダイアログが表示されることがある。
ここからデフォルトのブラウザを変更することも可能だ。それには[常にこのアプリを使う]チェックボックスをオンにしてから、デフォルトにしたいブラウザを選んで[OK]ボタンをクリックすればよい。
「どのアプリで開きますか?」ダイアログでデフォルトのブラウザを選ぶ
本来ブラウザが表示されるところで、この「どのアプリで開きますか?」ダイアログが表示されることがある。
(1)現在のデフォルトのブラウザ。
(2)デフォルトにしたいブラウザをクリックして選択する。
(3)[常にこのアプリを使う]にチェックを入れてオンにしてから、[OK]ボタンをクリックする。
●スタートメニューやタスクバーのWebブラウザアイコンをMicrosoft Edge以外にするには?
上記のいずれかの方法でデフォルトのブラウザをMicrosoft Edge以外に変更しても、Windows 10のスタートメニュー右側(スタート画面)やタスクバーにあるWebブラウザのアイコン(青い「e」のアイコン)をクリックするとMicrosoft Edgeが起動する。
Internet ExplorerやGoogle Chromeなど、他のブラウザのアイコンに変えたい場合は、まず希望するブラウザをスタートメニューで見つけてから右クリックし、[スタート画面にピン留めする]あるいは[タスク バーにピン留めする]をクリックしてアイコンをピン留めする。
スタートメニュー右側やタスクバーに希望のWebブラウザ起動用アイコンを表示させる
デフォルトのブラウザを変更しても、Microsoft Edgeのアイコンはスタートメニューやタスクバーにそのまま残っている。他のブラウザのアイコンを登録したければ、まずはそのブラウザのアイコンをピン留めすればよい。
(1)スタートボタンをクリックしてスタートメニューを開き、希望するブラウザのアイコンを探す。[すべてのアプリ]をクリックして全アプリ一覧を探してもよいし、ブラウザの名称を入力して検索してもよい。
(2)希望するブラウザのアイコンを右クリックする。
(3)スタートメニュー右側にアイコンを常時表示させるには、[スタート画面にピン留めする]をクリックする。
(4)タスクバーにアイコンを常時表示させるには、[その他]−[タスク バーにピン留めする]をクリックする。
Microsoft Edgeを頻繁に使わないのであれば、スタートメニュー右側やタスクバーからピン留めを外してもよいだろう。
Microsoft Edgeのピン留めを外す
(1)スタートボタンをクリックする。
(2)スタートメニュー右側にあるMicrosoft Edgeのタイルを右クリックする。
(3)スタートメニュー右側からアイコンを外すには、[スタート画面からピン留めを外す]をクリックする。
(4)タスクバーからアイコンを外すには、[その他]−[タスク バーからピン留めを外す]をクリックする。
●PDFファイルがMicrosoft Edgeで表示される場合は?
デフォルトのブラウザをMicrosoft Edgeから別のブラウザに変更しても、PDFファイルについては依然としてMicrosoft Edgeがデフォルトのアプリとして起動されることがある。
その場合、使いたいPDFビュワーがインストール済みであれば、次のように設定を変更して、デフォルトのアプリをそちらに切り替えることができる。
デフォルトのPDFビュワーをMicrosoft Edgeから別のアプリに変更する(その1)
これはデフォルトのブラウザを変更したのと同じ、[設定]アプリの[システム]の画面。
(1)[既定のアプリ]をクリックする。
(2)下にスクロールして、[ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ]を見つけてクリックする。
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デフォルトのPDFビュワーをMicrosoft Edgeから別のアプリに変更する(その2)
これはファイルの拡張子ごとにアプリとの関連付けを設定できる画面。
(3)下にスクロールして、[.pdf PDF ファイル]という項目を見つける。
(4)PDFファイルに関連付けられているアプリすなわち[Microsoft Edge]をクリックすると、(5)を含むアプリの候補一覧が表示される。
(5)デフォルトで起動させたいアプリをクリックする(ここではAdobe Acrobat Reader DCを選ぼうとしている)。
まだPDFビュワーをインストールしていない場合は、まずAdobe Acrobat Reader DCなどのPDFビュワーをインストールしよう。その後、上記の手順で関連付けを確認し、もしMicrosoft Edgeのままなら上記のように設定を変更すること。
■更新履歴
【2016/06/06】スクリーンショットをWindows 10バージョン1511のものに差し替えました。またPDFファイルの関連付けを変更する手順を追記しました。
【2015/08/05】初版公開。
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