AOKI、全国370店舗のデータをリアルタイムに管理する新システム

2006/9/8

 NECは9月7日、AOKIホールディングスと共同で、同社の新POSシステムを構築し、基幹ネットワークのブロードバンド化を実現したと発表した。

 新システムはAOKIホールディングスが展開する紳士服専門店「AOKI」およびライフスタイルショップ「ORIHICA」の全国約370店舗の売上・在庫・顧客データなどをリアルタイムに管理するもので、本社・各店舗における売れ筋商品や顧客の購買動向などを素早く把握できる。各営業店舗からも在庫分析をすることができ、今後は店舗ごとに地域のニーズに合わせた品ぞろえなどを目指す。ほかに各種決済手段への対応、ポイントデータのリアルタイム更新、複雑なポイントの加減算、別店舗からの迅速な商品取り寄せを可能にする機能を備える。

 本社・店舗・データセンター間を接続する基幹ネットワークは、従来ISDNを利用していたものをブロードバンド化。バックアップ回線として広域イーサネットを用意し、ルータの二重化・三重化、24時間365日のネットワーク監視などを導入した。

 新POSシステムは、NECインフロンティアのPOS端末「TWINPOS 3500」約500台、NECシステムテクノロジーのPOSソフト「PC-POS MATE」、NECのIAサーバ「Express5800」12台などを利用し、NECソフトがシステム構築に協力した。基幹ネットワークは、NECネクサソリューションズの閉域型VPNサービス「Clovernet Ver.C」、NECの高速アクセスルータ「UNIVERGE IXシリーズ」約400台などを利用、NECフィールディングがネットワーク構築で協力した。

[関連リンク]
NECの発表資料
AOKIホールディングス

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