日本医師会、開発ソフトウェアにオープンソースDB「Firebird」を採用

2007/4/4

 Firebird日本ユーザー会は4月4日、同会が啓蒙活動などを行っているオープンソースリレーショナル・データベース「Firebird」が、日本医師会が推進しているORCA(Online Receipt Computer Advantage)プロジェクトで開発しているソフトウェアパッケージ「医見書」「給管鳥」に採用されたと発表した。

 日本医師会では2001年11月に「日医IT化宣言」を行い、医療現場のIT化を進めるための土台となるネットワーク作りなどを行っていた。その一環として各医療現場にオンライン診療レセプトシステムを導入し、医療情報をやり取りできるようにするORCAプロジェクトを推進、同プロジェクトで日医が開発したプログラムやデータベースをオープンソースで無償公開していた。

 「医見書」は主治医意見書・医師意見書・訪問看護指示書作成支援ソフトで、オープンソース化されたVer2.0でFirebirdが利用されている。給管鳥は給付管理・介護報酬請求支援ソフトでVer4.0からオープンソース化、Firebird利用となった。

 両ソフトを開発した日本医師会総合政策研究機構では、多数のOSをサポートしている点、Java対応、信頼性などの点から、FirebirdがORCAプロジェクト・ソフトウェアとの親和性が高いと判断したという。Firebird日本ユーザー会では本事例について、4月14日に開催する「1st Firebird Japan Conference」で紹介するとしている。

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Firebird日本ユーザー会
日本医師会

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