山星屋、菓子の「食の安全・安心」情報をメーカー・小売業と共有するシステムを稼働

2007/8/15

 NECは8月14日、菓子卸最大手の山星屋と共同で、同社の商品情報管理システムを構築したと発表した。同システムは5月より稼動している。

 新たに構築されたシステムは、山星屋がメーカーから入手する菓子の原材料、製造工程、アレルギー物質や添加物の有無、保存条件および賞味期限などの詳細情報を一元管理するもの。RDBMSに「eBASE」、サーバハードウェアにNEC製の「Expressシリーズ」4台を中核に構成されている。

 商品情報は山星屋社内での利用に加え、メーカー・小売業の各社から登録・参照できるようになっており、製配販一体となった高精度な商品情報管理を目指す。このほかに、小売業へ提出する商品情報の帳票や各種販促資料の作成を効率化する機能、棚割管理システムと自動連携する機能を有しており、山星屋にとっては業務効率化および最新データに基づいた売り場提案が可能となる。

 NECは「eBASE」の販売に注力しており、これを中核とするシステムを、今後3年間で10億円の導入を目指すとしている。

[関連リンク]
NECの発表資料
eBASE
山星屋

[関連記事]
カルビー、じゃがいもの産地・生産者情報を公開するサイトを公開(@IT NewsFlash)
東急ストア、水産・青果商品サプライチェーンを効率化する新商品発注システム稼働(@IT NewsFlash)
JFEシステムズとコープさっぽろ、加工食品表示の新共通基盤システムの構築で合意(@IT NewsFlash)
セゾン情報が食品スーパーマーケット向け生鮮食品管理パッケージソフト(@IT NewsFlash)


- PR -

「ITmedia マーケティング」新着記事

広告業界の平均年収上昇率ランキングトップ10
国内540万社の企業情報を網羅した日本最大級のデータベース「SalesNow DB」が、上場企業...

ドミノ・ピザに学ぶ「必ず記憶に残る」ブランディング(無料eBook)
“たまたまピザを売っているEコマース企業”を名乗るドミノ・ピザの斜め上を行く発想はど...

Appleの新iPad Pro広告動画は「1984」で解放されたクリエイティビティーをディストピアに戻す暴挙
ピアノや彫刻などの芸術品を大型プレスで破壊する映像は、Apple史上稀有な失敗となった。