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» 2009年11月25日 00時00分 公開

特集:IT資格動向ウォッチ(2):インフラエンジニア注目の仮想化資格カタログ (2/3)

[東秀和,データプロセス]

Citrix XenServer〜大規模にも対応した無償の仮想化プラットフォーム

 研究プロジェクトであるXenSource, Inc.によって開発されたオープンソースソフトウェア「Xen」は、2007年にプロジェクトごとシトリックスに買収され、Xenをベースとした企業向け製品版である「XenSource」が「XenServer」に生まれ変わりました。

 そのときに有償ソフトウェアとなりましたが、ベースとなっているXenはオープンソースで開発が続けられ、2009年3月以降は一部の環境管理ツールを除き、無償化がなされました。

 この仮想化技術は、アマゾンの「Elastic Compute Cloud」(EC2)で素晴らしい仕事をしており、エンタープライズやクラウドコンピューティングに対応できるXenの実力を実証しています。

 Citrix Educationは、2つの認定資格を用意しており、管理者向けの「Citrix Certified Administrator」(CCA資格)、営業担当者向けの「Citrix Certified Sales Professional」(CCSP資格)があります。

 CCA資格には、製品ライン別に資格があり、仮想化技術はServer Virtualizationが対象です。

[資格名]

  • CCA for Citrix XenServer 4
  • CCA for Citrix XenServer 5

 さらに上位資格として、「CCA Platinum Edition」という資格もあります。

 CCSP資格も製品ライン別に認定されます。対象は、Server Virtualizationです。

[資格名]

  • CCSP 2009 for Server Virtualization

 CCSP資格では、基本的な仮想技術の知識、ほかの仮想技術との比較などもあり、手始めに学習するにはもってこいの資格だと思います。すべての製品ラインに合格すると、「CCSP 2009 for Application Delivery」という上位資格を得ることができます。実は筆者は、今回の執筆に合わせてこの資格に合格しました。現在はCCSP 2009 for Application Deliveryを目指して学習を続けています。

 シトリックスには、「Citrixトレーニングパス」(CTP)といって、シトリックス製品のスキルを習得するためのコースが製品別にセットになった資格取得パックセットがあります。CTPは製品ごとに整備されており、トレーニングに加え、認定試験受験バウチャーチケットも付いています。

 CCA資格はVCPとは違い、試験に合格すれば認定されます。インストールや仮想マシンの設定など実戦さながらの知識がなくても合格できますが、試験ではWebページにも書かれているように、「トレーニングコースから60%、アドミニストレーションガイドとホワイトペーパーなどのテクニカルドキュメントから40%が出題される」とありますので、下記トレーニングコースの受講をお勧めします。

[コース名]

  • CXS-200-1I:Implementing Citrix XenServer Enterprise Edition 5.0 (2日間)

[価格]

  • 13万2000円(税別)

 こちらの受験も、試験業務委託先である「ピアソンVUE」にお申し込みください。受験費用は税込価格1万5750円です。

 日本語で受験できる科目としては、下記の2つです。

[試験名]

[試験名]

 上位資格である、CCA Platinum Editionを目指す場合は、以下の試験を受験してください。

[試験名]

 CCSP資格については、無料のeラーニングを受講することができます。その中で、仮想化技術のコースは、下記コースで1時間程度の学習で、最後に「認定資格の取得」で理解度を確認して認定となります。

[受講コース]

  • CXS-001-2WJ:Selling Citrix Essentials for XenServer and Hyper-V

[学習内容]

  1. 可能性の認識
  2. XenServerの価値についての理解
  3. 顧客についての理解
  4. Citrix Essentials for Hyper-Vの価値についての理解
  5. Key Playの活用

 詳しくはシトリックスのWebページをご参照ください。

Hyper-V〜運用を意識した最適化がなされた後発ならではの仮想化ソリューション

 Hyper-Vは、Hyper-V 2.0の登場によって、本格的に複数ホストで仮想環境を構築できるようになり、後発ながら、一挙にほかの仮想化技術の競争相手となりました。

 さらに、異なった複数の仮想環境や物理サーバ環境の一元管理を可能にする「System Center Virtual Machine Manager」など、運用管理ソリューションを充実させ、シェアの拡大を推進しています。

 資格には、大きく2種類あります。「Hyper-V仮想化検定」と、「MCP」(Microsoft Certification Program)です。

 まず、Hyper-V仮想化検定ですが、大きく2種類の資格が用意されています。

[資格名]

  • Hyper-V 導入コーディネーター
  • Hyper-V 導入アドバイザー

 一方、MCPには以下のシリーズがあります。

[資格名]

  • MCTS(Microsoft Certified Technology Specialist)
  • MCITP(Microsoft Certified IT Professional)
  • MCPD(Microsoft Certified Professional Developer)

 まずは手軽に基礎知識を身に付けることができる、Hyper-V仮想化検定から説明します。

 Hyper-V仮想化検定を取得すると、「Hyper-V 導入コーディネーター」の称号が利用できるようになります。Hyper-V 導入コーディネーターは、Windows Server 2008 R2 Hyper-Vエキスパートであることを証明します。

 新入社員の方や、Hyper-Vのスキルを確認したい方などにお勧めで、約100分の無料のオンライントレーニング後に、どなたでも無料で受検できますので、ぜひチャレンジしてみましょう。筆者は仕事上Windows系の業務が多いので、チームメンバー全員に受講を促し、全員合格しました。お客さまや上司の評価も上々です。

[学習内容]

  1. Hyper-Vのインストール
  2. 仮想サーバの準備(ハードウェアおよびネットワークなど)
  3. 仮想サーバの作成・起動・停止
  4. 仮想サーバ環境の構築と運用(状態保存やスナップショット)
  5. Hyper-Vの管理(リモート管理、権限など)
  6. 高可用性システムの構成(フェイルオーバー・クラスタ、クイック・マイグレーション、バックアップなど)
  7. System Center Virtual Machine Managerのインストール
  8. 仮想サーバの作成と管理(ハードウェア・プロファイル、仮想サーバの構成、操作など)

 詳しくはマイクロソフトのWebページをご参照ください。

 さらに、Hyper-V 導入コーディネーター取得後(取得前でもよい)に、「M10-201:MCA プラットフォーム (Windows Server 2008 対応)」を取得することで、「Hyper-V 導入アドバイザー」という資格になり、名刺にロゴを記載できます。

 次に、MCPの説明をします。

 MCPは昔から存在する有名な資格ですので簡単に説明しますが、これから紹介するいくつかの資格を1つでも取得すると、「MCTS」となります。さまざまな組み合わせがありますが、いくつかのMCTSを取得することで、「MCITP」や「MCPD」といった上位資格取得者になることができます。

 ここでは、Hyper-V(Windows Server 2008)に関係がある試験を紹介します。

[資格名]

[資格名]

[資格名]

 その中でも仮想化に特化した資格が下記です。

[資格名]

 マイクロソフトのWebページから抜粋しますが、下記の割合で試験問題が出題されます。ただし、ほかのMCP同様、より実践的な問題が出題されるため、トレーニングコースだけで合格するのは至難の業です。

  • Hyper-Vのインストール(14%)
  • Hyper-Vの構成および最適化(20%)
  • 仮想マシンの展開(30%)
  • 仮想マシンの管理および監視(36%)

 また、先にも述べましたが、System Center Virtual Machine Manager(SCVMM) を使ったHyper-Vの管理と監視の方法を学習しておくことで、より実務に近い学習ができると思います。

 MCPのトレーニングは、各種教育機関でさまざまなカリキュラムが用意されています。より実務に近いトレーニングを受けることをお勧めします。

 こちらの受験は、試験業務委託先である「プロメトリック」にお申し込みください。受験費用は税込価格1万5750円です。

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