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» 2015年09月15日 05時00分 公開

Yuta 何しにベトナムへ?〜エンジニア海外奮闘記(3):ベトナム人は社員旅行が好き〜対話やホワイトボードやピザを駆使してベトナム人社員をマネジメントする (3/4)

[渡辺友太(インタレストマーケティング),@IT]

レベルごとに対応を工夫する

 わが社は、エンジニアを大まかに下記三つのレベルに分類しています。

レベル 内容
ジュニア 上司の指示と技術的なサポートがあれば、仕事ができる
ミドル 上司の指示があれば、技術的な課題は自ら調べて解決し、仕事を進められる
シニア 上司としてチームメンバーをまとめ、指示を出せる

 面談時に話す内容は、レベルごとに傾向が分かれます。

レベル 相談内容 私の対応
ジュニア 目の前の仕事に対する質問ややり方の相談 長期的な話よりも、短期の困っていることに対する解決策を提示する
ミドル 仕事のプロセスや方法論に対する意見。より仕事をスムーズにしたり、スキルアップしたりするための施策の提案 良い意見や提案はどんどん取り入れる。新たな施策は、全社に浸透しやすくなるようサポートする
シニア 会社の方向性や雰囲気、マネジメントに関する意見や要望。本社のビジネスについてなど。 より長期的な視野に立った目標設定やマイルストーンの提示。およびそれに対して、本人に期待することを明示

 面談で話す内容をレベルに応じて工夫することで、より良いパフォーマンスを出してもらえます。チームとして成果を出すには何が最適解なのか。目の前にある課題をどう解決していけるか、各自が考え、アイデアを出し、実践する流れを作りましょう。特に、前職での経験やノウハウを持ったメンバーの意見には、積極的に耳を傾けましょう。良い収穫が得られるはずです。

メンバー同士も話しやすい雰囲気を作る

採用に関わってもらう

 ある程度業務が回り、メンバーをさらに採用することになったら、マネジャークラスの既存メンバーに選考プロセスに参加してもらいましょう。

 「個人として良さそうな人」ではなく、「今のチームに加えるとしたらどんな人が良いか」という観点で、「今のチームに足りない部分」を分析したり、「ターゲットとなる人材のスキルセット」を明確にしたりすると、採用が効率的に進められますし、マネジメントに加わっているという意識を持ってもらえるようになります。

TIPS:知っておきたいベトナム文化「定刻出社は難しい」

 日本人には当たり前の仕事のルールや慣習が、ベトナムでも同じとは限りません。

 例えば、ベトナムはバイクが主な通勤手段でラッシュ時は渋滞も多いため、毎日定刻に出社するのが難しいのです。こういった事情を無視して、数分の遅刻を注意していると、「何でそんな細かいこと言うの!? ベトナムのことを何も分かっていないな」という反応が返ってきてしまいます。朝礼や朝活を通じて5〜30分前に出社する習慣を付けたり、定時に全員がそろわなくても問題がないようにスケジュールを組んだり、などの工夫をしましょう。

 また、ベトナム人は家族のサポートや各種手続きなどで仕事を抜けることが少なくありません。「何で、こんな忙しい時にいなくなるんだよ!」と思っていると、ベトナム人に「何でそんな嫌な顔するの」と驚かれてしまいます。

 これらの事情や文化的な背景は、日本語が通じるメンバーなどを通じて随時意見を聞いておきましょう。

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