東京メトロ、基幹システムをmySAP ERPをベースに刷新

2006/5/16

 アビーム コンサルティングとSAPジャパンは5月15日、東京地下鉄(東京メトロ)の経理システム「M'ips」(Metro Integration Processing System)の構築を行い、同システムの安定稼働を確認したと発表した。

 M'ipsは、SAPジャパンのERPパッケージ「mySAP ERP」をベースにして、アビーム コンサルティングの「ABeam鉄道業会計ソリューション」を適用したもの。ユーザー数約850名のシステムとなる。

 現在特殊会社である東京地下鉄では将来の完全民営化・株式上場を目指し、民間企業に求められる経営管理基盤の確立のため、基幹系システム・業務の全面刷新に着手。アビームの鉄道事業会社向けソリューションが持つ各種定義書・設計書・プログラムなどを活用することで、1年あまりで経理・財務から購買・在庫、工事管理、資産管理の広範囲にわたるシステム・業務の再構築を実現した。

 アビームは基本設計から業務改革の支援、設計・開発・テスト・データ移行・技術基盤構築などにわたって作業を請け負い、ピーク時で約100名が関与(東京地下鉄側は約50名)。アビームでは、次フェイズの経理業務の高度化、各部門システムのM'ipsへの統合、および来春稼働予定の人事システムの構築も支援していくとしている。

[関連リンク]
アビームコンサルティングの発表資料(PDF)
SAPジャパンの発表資料
東京地下鉄

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