中国銀行、「事務リスク管理システム」でオペレーショナル・リスク管理を高度化

2006/11/2

 東芝ソリューションは11月1日、中国銀行にオペレーショナルリスク管理を高度化する「事務リスク管理システム」を納入したと発表した。中国銀行では、12月1日より同システムを全店で稼動する予定。

 中国銀行では従来から、業務全般にわたる管理体制や各種規程の整備を行い、顧客からの苦情・要望を収集して、事務などで発生したミスの分析に努めてきた。さらにオペレーショナル・リスク管理の高度化を目指して「リスク管理自己評価」と「損失データの収集」によるリスク管理を実施していたが、損失データ収集をより効果的に実施するため、12月より「事務リスク管理システム」による損失データの収集を開始する。

 同システムは「各種事故報告の電子化」「各種事故報告の一元管理(事務事故、苦情など)」「事故報告のワークフローと進捗管理」「有形資産リスク、人的リスク、法的リスクなど、その他リスクの登録機能」などを持ち、損失データの収集を効果的・効率的に行うもの。

 同行では今後、各種データ分析や再発防止策作成、重要リスク管理指標(Key Risk Indicator)による予防的な注意喚起などを実現していくことを予定している。また、リスク管理自己評価(Risk Control Self Assessment)についても、システム化を含めた検討を行うとしている。

[関連リンク]
東芝ソリューションの発表資料
中国銀行の発表資料

[関連記事]
静岡銀行、バーゼルII対応を視野に内部統制管理ツールを導入(@IT NewsFlash)
EDSジャパン、金融業界向けにエンタープライズリスク管理を提供(@IT NewsFlash)
コンプライアンスが米金融界を動かす〜BEA(@IT News)
コンプライアンス(法令遵守)ビジネス、花盛り(@IT News)
SASのBI、第3のターゲットは金融業界のリスク管理と犯罪防止(@IT News)


- PR -

「ITmedia マーケティング」新着記事

ブランドを悩ませるクリエイティビティーと戦略性にまつわる4つの課題とは?
世界のB2C企業はカスタマーエンゲージメントにどのように取り組んでいるのでしょうか。Br...

「UNIVERSE Ads」でCTVへのターゲティング広告配信が可能に
マイクロアドが提供する広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」は、機能拡充により、...

生成AI機能を搭載したMEOツールと運用代行サービス LMG子会社のジソウが提供開始
特に店舗型ビジネスを展開する企業・団体に適したSNS+αのマーケティング支援として、ME...