フェアウェイがSCM新製品、「利益創出が可能」な在庫管理「Φ-Conductor Series」の新バージョン

» 2008年11月11日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 フェアウェイソリューションズは11月11日、SCMソリューション「Φ-Conductor Series」(ファイ・コンダクター・シリーズ)の新バージョン関連製品を発表した。同社 代表取締役社長の殷烽彦氏は「厳しい経済状況の中で、利益創出が可能な攻めのIT投資となる製品だ」と話した。

フェアウェイソリューションズ 代表取締役社長の殷烽彦氏

 Φ-Conductor Seriesは在庫管理系と物流管理系のモジュールからなるSCMソリューションで、既存のERPパッケージなどの基幹システムと連携しやすいのが特徴。今回発表したのは在庫補充計画システム「RP」(Replenishment Planning)の新バージョンと、フォーキャスト管理支援システムの新製品である「Buddy」の2製品だ。2009年初めに出荷する予定。

 RPは物流における在庫補充業務を効率化する製品で、「機会損失を抑えながら在庫削減ができる」(殷氏)という。新バージョンでは、商品の動きに応じて必要な補充量を自動計算する機能を強化。決められた量を補充する発注点方式と、これまでの傾向から必要になる量を予測する機能の2つをサポートする。

 また、出荷予測と発注残に基づいて今後の在庫推移を予測し、在庫不足が起きる時期を予測する機能もある。在庫不足が予測される場合はユーザーに警告してくれる。さらに管理者向けに部門や倉庫、全社単位で在庫高や在庫回転率を分析できる機能も付けた。RPは他社の販売管理システムにアドオンとして追加することも可能という。

 フォーキャスト管理支援システムのBuddyは全社規模ではなく、営業担当者ごとに在庫を管理しているような中小規模企業向けの発注管理製品。一般的にExcelなどで行っている発注業務をシステム化できる。出荷予定を入力、点検する機能や自動補充する商品量を計算する機能などがある。BuddyはSaaS型での展開も可能という。

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