フローチャート

flowchart / 流れ図


 製造工程や事務処理、コンピュータによる情報処理などにおいて、作業・操作・処理の手順、ないしモノ・データの流れを表した図。定められた記号を線・矢線などで接続したもので、プロセスの理解、分析、設計などに使われる。

 基本としては作業・処理を四角形、条件分岐・判断をひし形、作業の開始と終了を角丸四角形で表し、これを線で結んで作図する。

フローチャート
フローチャートのイメージ

 狭義には事務工程分析に使われる事務フローチャート(プロセスチャート)、情報処理分野におけるデータ流れ図、プログラム流れ図、システム流れ図をいうが、広くは生産管理の工程図(プロセスダイアグラム)、プロセスマップなど種々のものを含む。

 フローチャートをコンピュータ・プログラムの表記法として利用することを最初に紹介したのは、ハーマン・ゴールドスタイン(Herman H. Goldstine)とジョン・フォン・ノイマン(John von Neumann)が著した『Planning and Coding Problems for an Electronic Computing Instrument: Part III』(1948年)だとされる。コンピュータの利用が始まった黎明期には、コンピュータが実行する処理手順を表現する一般的な手法と考えられ、日本では1970年にJIS X 0121として、国際的には1973年にISO 5807として規格化されている。フローチャートによる情報処理の表記は詳細度によって、概略フローチャートや詳細フローチャートというようにレベル別に描き分けられる。

 しかし、作成されるプログラムが高度化・複雑化するなかで次第に使われることが少なくなり、今日のソフトウェア開発で伝統的なプログラムフローチャートが正規の成果物として使用される場面はほとんどない。フレデリック・P・ブルックス Jr.( Frederick Phillips Brooks Jr.)は1975年の著書『The Mythical man-month』で、すでに「詳細で逐一記述したフローチャートは時代遅れの厄介者であり、アルゴリズムの考え方を初心者に手ほどきする場合に適しているだけである」と批判している。

参考文献

  • 『人月の神話 新装版──狼人間を撃つ銀の弾はない』 フレデリック・P・ブルックス・Jr=著/滝沢徹、牧野祐子、富沢昇=訳/ピアソン・エデュケーション/2002年11月(『The Mythical man-month: essays in software engineering』の邦訳)
  • 『新しいJISによるコンピュータのためのフローチャートの考え方・書き方』 若山芳三郎、吉川信之=著/啓学出版/1987年7月
 
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記号 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
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