連載
» 2006年09月02日 05時00分 公開

Tech TIPS:Windowsでリモートデスクトップの接続コンピュータ履歴を削除する

リモート・デスクトップ接続は、過去に接続したコンピュータの接続先情報を保存している。これにより、次回からは、コンピュータ名などを指定しなくても、簡単に再接続できるようになる。しかしネットカフェなど、不特定多数の人が使うコンピュータでは、接続先情報を削除しておかないと、コンピュータのアドレスなどを他人に知られてしまう危険がある。

[小川誉久,デジタルアドバンテージ]
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連載目次

対象OS:Windows XP Professional



解説

 Windows XP Professionalに標準で付属するリモート・デスクトップ([スタート]−[すべてのプログラム]−[アクセサリ]−[通信]−[リモート デスクトップ接続])を利用すれば、別のコンピュータにリモートで接続し、接続先コンピュータのデスクトップ画面をウィンドウの1つとして表示し、操作することができる。手元にある1台のコンピュータから、ネットワークの先にある複数のコンピュータを自在に操作できる便利な機能だ。この機能を利用して、複数のコンピュータを管理しているという読者も多いだろう。

 このリモート・デスクトップ接続でいったんコンピュータに接続すると、接続先情報(サーバ名やIPアドレスなど)が履歴として記憶され、次回からはこれらの情報をキーボードから入力しなくても、ドロップダウン・リストから接続先コンピュータ名を選択するだけで、簡単にリモート・コンピュータに接続できるようになる。

リモート・デスクトップを起動したところ リモート・デスクトップを起動したところ
前回接続したコンピュータがあるときには、次回にリモート・デスクトップを起動すると、このように最後に接続したコンピュータが接続先に表示される。このため[接続]ボタンをクリックするだけで、最後に接続したコンピュータに再接続できる。
  (1)前回の最後に接続したコンピュータ名。
  (2)ここをクリックすると、それ以前に接続したコンピュータがドロップダウン表示され、選択可能になる。
  (3)ここをクリックすると、ウィンドウが拡大され、詳細情報が表示される。

 ここで[オプション]ボタンをクリックすれば、ウィンドウが拡大表示され、接続先コンピュータ名だけでなく、最後の接続時にログオンしたユーザー名、パスワード([パスワードを保存する]選択時)、ドメイン名を確認できる。

[オプション]ボタンをクリックして詳細情報を表示したところ [オプション]ボタンをクリックして詳細情報を表示したところ
このようにリモート・デスクトップは、接続先コンピュータ名だけでなく、接続時に使用したユーザー名、パスワード、ドメイン名も保存されている。
  (1)このチェック・ボックスがオンになっていると、パスワードも保存される。

 ユーザー名とパスワードなどは、最後に接続した際の情報だけが保存される。ユーザー名とパスワードが複数のコンピュータで共通しているなら、[コンピュータ]のドロップダウン・リストで過去に接続したコンピュータ一覧から任意のものを選択すれば、そのコンピュータに接続できることになる。

[コンピュータ]ドロップダウン・リストを表示したところ [コンピュータ]ドロップダウン・リストを表示したところ
ユーザー名、パスワードが共通なら、ドロップダウン・リストから接続先コンピュータを選択し、[接続]ボタンをクリックするだけで再接続が可能だ。
  (1)過去に接続したコンピュータ名の一覧。

 つまり、一度接続した実績があれば、次回以降は接続先をいちいち指定しなくても、ワン・アクションで接続できるというわけだ。これは非常に便利な機能だが、一方では危険もある。

 例えば、接続に使用したコンピュータを、自分以外の人物が、自分と同じアカウントで使用する可能性があるような場合である。この場合、保存されている過去の接続情報が使われ、あなたの権限でリモート・コンピュータに接続される可能性がある。あなたがコンピュータの管理者なら、制限なくコンピュータが使われてしまう。

 具体的には、特定のアカウントで自由にコンピュータを使えるようにしているネットカフェなどは注意が必要な典型的なケースだろう。ネットカフェでリモート・デスクトップ接続を利用するときには、パスワードは保存するべきではないし、さらに使用後は、コンピュータを離れる前に、接続先コンピュータ名の情報も削除しておく必要がある。これを忘れると、アタックの対象にされる危険がある。

 接続先コンピュータ名を削除するには、レジストリを編集する。

操作方法

[注意]

レジストリに不正な値を書き込んでしまうと、システムに重大な障害を及ぼし、最悪の場合、システムの再インストールを余儀なくされることもあります。レジストリ・エディタの操作は慎重に行うとともに、あくまで御自分のリスクで設定を行ってください。何らかの障害が発生した場合でも、本Windows Server Insider編集部では責任を負いかねます。ご了承ください。


 リモート・デスクトップ接続の過去の接続先情報は、レジストリに保存されている。これを削除すればよい。

 [スタート]−[ファイル名を指定して実行]で“regedit”を入力してレジストリ・エディタを起動する。エディタが起動されたら、以下のキーを選択する。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Terminal Server Client\Default



 このキーの中には、以下のように、“MRU[数字]”という値が保存されている。これらが、リモート・デスクトップ接続が保存している過去の接続先コンピュータの履歴情報である。接続先が複数保存されているときには、下の画面のように複数のレジストリ値が存在する。おそらくMRUはMost Recently Used(最近使用したもの)の意味で、最近の接続先コンピュータ名が保存されるようだ。調査したところでは、保存されるのはMRU0〜MRU9までの最大10個で、10個を超えて接続した場合は、古いものから順に削除されるようだ。

regeditで当該キーを表示したところ regeditで当該キーを表示したところ
“MRU[数字]”という名前で保存されている値がリモート・デスクトップの接続先情報である。「データ」の覧には過去に接続したコンピュータ名が表示されている。

 接続先情報をすべて削除するには、“MRU[数字]”の値をすべて選択して削除する。特定の情報だけを削除したければ、「データ」の部分に表示されたコンピュータ名を確認し、その項目だけを削除すればよい。

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