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連載:VB研公開ゼミ議事録第4回 Windows VistaでVB6アプリケーションは本当に使えるのか?〜 客先にVistaが入った日。あなたはどうしますか? 〜デジタルアドバンテージ 一色 政彦2007/11/09 |
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2007年10月20日(土曜日)、東京・九段下にあるベルサール九段で、「VB研(VB業務アプリケーション開発研究室)」主催によるオフライン・セミナー「第4回 VB研 公開ゼミ」が開催され、約60人の参加者が集まった。
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| 第4回 VB研 公開ゼミ会場の様子 |
今回のテーマは「VB6アプリケーションのWindows Vista対応 〜客先にVistaが入った日。あなたはどうしますか?」というもの。「できれば既存のVB6アプリケーションを作り直すことなく、そのままWindows Vista上で動かしたい」「Vista時代も、できればこれまでどおりVB6で開発していきたい」と思っているVB6開発者は少なくない。そこで、これからますます本格化すると考えられる「企業へのWindows Vistaの導入」に、われわれVB6開発者はどのように対処していけばよいのかについて、基調講演とパネル・ディスカッションを開いた。
基調講演では、codeseekの衣川朋宏氏を講師に、またゲスト・スピーカーにこみゅぷらすの亀川和史氏を迎え、VB6アプリケーションをWindows Vistaへ対応させる方法について解説いただいた。ここでは、Vista対応で特に問題となるポイントと推奨される対処方法が分かりやすく説明された(この基調講演で説明された内容については、後日あらためて衣川氏に解説記事をご執筆いただく予定である)。
基調講演の後は、SUBWAYのサンドイッチとドリンク(お茶やビールなど)を取りながらのパネル・ディスカッションが始まった。ディスカッションでは、基調講演の内容をベースに「Vista時代のVB6アプリケーションの取り扱い」について、VB業務アプリケーションに詳しいパネラーをお迎えし、具体的な問題点やそれらの対処方法などについてご意見を伺った。
参加したパネラーは以下のとおりだ。
| パネリスト | 衣川 朋宏 氏(codeseek) |
| モデレータ | 小川 誉久(@IT/Windows Server Insiderフォーラム編集長) |
| サブ・モデレータ | 一色 政彦(デジタルアドバンテージ) |
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| パネル・ディスカッションの様子 | |
本稿では、このパネル・ディスカッションの内容を要約してお伝えする(以下、敬称略)。以降で、発言者が「会場」となっているのは、会場にいたセミナー参加者(聴講者)を指す。
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【小川】 わたしたちは日ごろ、@ITでWindows Vista(以降、Vista)関連の記事などを公開していますが、読者であるプログラマーやITプロの皆さんのご意見を伺うと、「Vistaという新OSが登場したことによって余計に仕事が増えて困っている」「アプリケーション開発やシステム管理の場面でVista対応をしなければならないが、そのためにお客さんに追加費用を請求するのは難しい」といった意見をよく耳にします。やはり、Vista導入に対して不安や不満を抱えている人は少なくないようです。
とはいっても、Vistaのような新しいテクノロジが登場すればこそ、企業システムに新陳代謝が生まれ、IT業界やビジネスは継続的に発展・成長していけると思います。もっといえば、「新テクノロジのおかげで、われわれは売り上げていける」という現実があります。だからこそ、「Vistaという新テクノロジに前向きに取り組んで、業界全体・社会全体でお互いにハッピーになっていこうではないか」というのが、わたしの提案です。
そこで、「具体的にVistaにどう取り組めばよいのか?」ということについて、先ほどの基調講演で衣川さんに一通りの説明を行っていただきました。このパネル・ディスカッションでは、その内容をもう少し深く議論していきたいと思います。
■1. 本当にこのままVB6で開発を続けても問題はないのか?
【一色】 基調講演の中で「VB6のIDE(開発環境)の延長サポートの期限切れが2008年の4月8日に迫っているものの、VB6のランタイムの方はVistaのサポート期間の2017年までサポートされる」という話がありました。では、実際にIDEのサポート期限が切れて、開発者が困ることが何かあるのでしょうか? どういう影響・問題が考えられますか?
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| マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部 IT技術者アドバンス テクノロジー本部 デベロッパー エバンジェリズムグループ 大野 元久 |
【大野】 もちろんVB6のIDEは、2008年4月以降もWindows Vista上で動作します。ですがサポート期限が切れると、VB6に起こるセキュリティ問題などに(マイクロソフトが)しっかりとした対応を取れなくなります。例えば、VB6のIDEを攻撃する悪意のあるソフトウェアが出現しても、これに即座に対抗できません(=セキュリティ・パッチを提供できません)。通常、このような事態に対処するには、単に昔の開発コードを残しておけば済むわけではなく、社内でメンテナンス要員を確保してそれに備えるなど、あらかじめ体制を整えておく必要があります。サポート期限切れとは、このような体制が(マイクロソフト社内に)なくなることを意味します。
こういった状況を十分にかんがみたうえで、VB6開発を続けるかどうかを判断する必要があると思います。マイクロソフトとしては、基本的に、開発環境の安全性を保つためにも、新しいテクノロジであるVistaやVisual Studio 2008に移行していただきたいと思っています。
【小川】 過去の実績から見て、IDEに対するセキュリティ・パッチはそれほど多くなかったと思います。理屈はともかく、IDEのサポート期限切れによる実質的な影響はあまりないといえるでしょうか?
【大野】 そう問われれば、確かにほとんどないのかもしれません。しかし問題が起こったときは自己責任になります。「その際、マイクロソフトは責任もサポートも基本的には取らない」ということになります。
【小川】 開発現場の意見はどうですか?
【衣川】 顧客企業相手に「サポート期限切れのものをまだ使い続けてください」と正面きっていうのはけっこう厳しいものがあります。
【八巻】 VB6を「メンテナンスに使う」のと「新規開発に使う」のでは、全然意味合いが違うと思います。今回のVB研ゼミ参加者の中で、これからの新規開発にVB6を使うという方は、どれくらいいらっしゃいますか? 挙手をお願いします。
【会場】 (ちらほらと手が挙がる)
【八巻】 何人かいらっしゃいますね。「メンテナンスで使う分には問題ないが、新規開発で使うのはやめておいた方がいい」というのが、わたしの意見です。衣川さんが基調講演の中でいわれたように、「VB6はまだまだ使えるけども、だからといって未来永劫(えいごう)使い続けられるわけではない」のですから。
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| codeseek 衣川 朋宏 |
【衣川】 いま挙手していただいた方にお聞きしますが、なぜVB6で新規開発なのですか?
【会場】 まず、予算的な問題があります。VB 2005のライセンスを購入したくても、要望がなかなか通りません。
さらに、違う部署には.NET系の開発者がいるのですが、わたしの所属するチームにはいないという問題があります。そのため、いまだにOfficeやVB6の開発チームが生き残っているのが現状です。
【大野】 VB6による開発が続く理由として「予算の問題がある」という話ですが、3年ぐらいの長期的なスパンで(開発環境のライセンス料などの)コストを徐々に償却していくようなアプリケーション開発のプランを立てて、実施していただけるとよいのではないかと思います。
VB研によるアンケート結果(=複数選択可の条件で約46%の方がVB6を現在使用中)や会場に来られた方を見てVB6開発者が予想以上に多いことに驚きましたが、マイクロソフトによる調査では「.NETへの移行はだいぶ進んでいる」という結果が出ています。3年ほど前は.NETへのマイグレーションに注力していましたが、そういった調査結果を受けて現在では、WPF(Windows Presentation Foundation)、ASP.NET 2.0、ASP.NET AJAXなどの最新.NETテクノロジの啓蒙(けいもう)にフォーカスを移しています。こういった姿勢はマイクロソフトや皆さんがソフトウェア技術の最先端を走り続けるために必要だと考えています。
【小川】 将来を考えると、やはり何とかしてVistaや.NETに移行していくしかないのですね。今回のセミナーはVistaをテーマにしていますので、Vistaへ移行する方法や技術について具体的に話し合っていこうと思います。
| INDEX | ||
| VB研公開ゼミ議事録 | ||
| 第4回 Windows VistaでVB6アプリケーションは本当に使えるのか? | ||
| 1.本当にVB6アプリケーションはVistaに対応できるのか? | ||
| 2.Vistaへ移行する方法や技術について | ||
| 「VB研公開ゼミ議事録」 |
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