Java2 Enterprise Editionの基礎知識
J2EE RIを動作させる手順を教えてください

テンアートニ 中越智哉
2000/12/27

 まず、J2EE RIを動作させるためには、

  • Java2 SDK Standard Edition(J2SE SDK)
  • Java2 SDK Enterprise Edition(J2EE SDK)

 の両方をインストールする必要があります。これらはいずれもサンのサイトから無償でダウンロード可能です(ダウンロードの際は、使用するJ2EEのバージョンとの対応をよく確かめるようにしましょう)。

   また、J2EE SDKには、日本語化パッケージも用意されており、これを適用すると、メッセージなどを日本語化することができます。

■J2EE RIの動作環境

 対応OSは、現在、Linux、Windows、Solaris版が用意されています。J2EEを動作させるためには、DBMSが必要ですが、J2EE SDKには、CloudscapeというDBMSがバンドルされており、デフォルトで使用できるようになっています。ダウンロードが完了したら、インストールを行います。

  • J2SEをインストールする
  • J2EEのインストール

 Windowsの場合は、ファイルを実行するだけで、インストーラが起動しますので、その指示に従ってインストールしてください。
 インストールが終了したら、中に含まれている、userconfig.batファイルを編集します。その中で、

J2EE_CLASSPATH
JAVA_HOME
J2EE_HOME

の3つを設定する必要があります。ただし、Cloudscapeを使用する場合は、J2EE_CLASSPATHの設定は不要です。JAVA_HOMEは、J2SEをインストールしたパスを指定してください(Windows NTの場合は、コントロールパネルのプロパティで設定することも可能)。J2EE_HOMEは、J2EEをインストールしたパスを指定してください。

 さて、userconfig.batの設定が終わったら、いよいよJ2EEサーバを起動してみましょう。Windowsの場合は、コマンドプロンプトから、

userconfig.bat
j2ee.bat

を、順に実行します(J2EEをインストールしただけでは、パスが通っていないので、環境変数にパスを設定するか、そのディレクトリに移動してから実行します)。すると、コンソールに、

J2EE server Listen Port: = 1049
出力およびエラーストリームを次のファイルにリダイレクトします :
D:\j2sdkee1.2.1\logs\naka54\ejb\j2ee\system.out
D:\j2sdkee1.2.1\logs\naka54\ejb\j2ee\system.err
J2EE サーバの起動が完了しました。

といったメッセージが表示されます(このままの状態で表示は止まりますが、これで正常に起動されていますので、ウィンドウを閉じたり、CTRL-Cで止めたりしないでください)。

■deploytoolの使用

 J2EEサーバが無事に起動したら、deploytoolを使って、サーバ上にアプリケーションを配置(ディプロイ)します。

 ここでは、HTMLフォームで数値を入力すると、その数値の2乗が表示されるという簡単なサンプルアプリケーションを例にして解説していきます。サンプルはここ(calc_sample.lzh)からダウンロードしてください。

 使用するファイルは、

  • calc.html
  • calc.jsp
  • ejbc/CalcServlet.class
  • ejb/Calc.class
  • ejb/CalcBean.class
  • ejb/CalcHome.class

です。

 calc.htmlは数値を入力するフォームで、送信するとリクエストをCalcServletに送ります。CalcServletは、SessionBeanを使ってパラメータの2乗を求めて、この結果をcalc.jspで表示します。CalcBeanはSession Beanで、引数の2乗を返すメソッドを持っています。

 では、コマンドプロンプトから、deploytool(アプリケーション配備ツール)を実行します。

画面1 まずdeploytool(アプリケーション配備ツール)を実行する (クリックすると拡大します)

 無事に起動したら、まずはアプリケーション(Servlet、JSP、HTML、EJBをひとまとめにした単位)の新規作成を行います。[ファイル]-[新規アプリケーション]を選択すると、登録用のダイアログが出ますので、これにファイル名と表示上の名前を付けてください。

画面2 配布するアプリケーションのファイル名と表示名を入力する (クリックすると拡大します)

すると、登録したアプリケーションが左側に表示されます。

画面3 登録したアプリケーション名が表示されているのを確認する (クリックすると拡大します)

■EJBの登録

 作成したアプリケーションに、EJBを追加するには、[ファイル]-[新規エンタープライズBean]を選択します。すると、EJB登録用のウィザードが起動します。

画面4 EJB登録用のウィザードを起動する


 あとは、ウィザードの指示に従って、EJBの設定を行っていきます。まず、EJBのクラスとインターフェイスを追加します。画面5のようにのように、Contentsに追加してください。

画面5 EJBのクラスとインターフェイスを追加する (クリックすると拡大します)

 その後、Beanクラス、ホームインターフェイス、リモートインターフェイスを画面6のように指定します。その後もいくつか設定の画面が出ますが、このサンプルでは何も設定せずに、「次へ」でスキップしていきます。

画面6 Beanクラス、ホームインターフェイス、リモートインターフェイスを指定する (クリックすると拡大します)

 最後に画面7のような画面が出ますので、[完了]を押します。

画面7 このような画面が表示されることを確認して[完了]を押す (クリックすると拡大します)


■Webコンポーネントの登録

  Webコンポーネントとは、Servlet、JSP、HTMLをひとまとめにした単位のことです。
Webコンポーネントを追加するには、[ファイル]-[新規Webコンポーネント]を選択します。すると、Webコンポーネント登録用のウィザードが起動します。

画面8 Webコンポーネント登録用のウィザードを起動する (クリックすると拡大します)

 ウィザードの指示に従い、Webコンポーネントに含めたいファイルを追加していきます。

画面9 Webコンポーネントの種類にServletを選択する (クリックすると拡大します)

  その後、WebコンポーネントでServletを選択し、Servletに関する設定を行っていきます

画面10 Servletに関する設定を行う (クリックすると拡大します)

■サーバへのアプリケーションのディプロイ

 EJB、Webコンポーネントの設定が完了したら、いよいよサーバにアプリケーションをディプロイしたいところですが、その前に、このアプリケーションが正しく動作するかどうかをdeploytoolを使って検証します。

 deploytoolには、ベリファイアという検証ツールが含まれています。[ツール]-[ベリファイア]を選択すると、検証ツールを実行することができます。これを実行し、エラーがないことを確認したら、いよいよディプロイを行います。[ツール]-[アプリケーションを配備]を選択すると、ディプロイ用のウィザードが起動します。

画面11 アプリケーションを配布するサーバを選択する (クリックすると拡大します)

 ここで、ディプロイするホスト名や、各種のパラメータを設定します。設定後に、画面12のような画面が出たら[完了]を押して、ディプロイを開始します(画面13)。

画面12 この画面を確認したら[完了]を押す (クリックすると拡大します)

画面13 配布中にこのような画面が表示される (クリックすると拡大します)

■アプリケーションの動作確認
 無事にディプロイができたら、ブラウザから動作を確認してみましょう。ContextRootを、ejbsampleに設定した場合は、

http://localhost:8000/ejbsample/calc.html

  を指定します(画面14)。数値を入力し送信して、画面15のような結果が表示されればOKです。

画面14 WebブラウザにURLを指定すると、このような画面が表示される (クリックすると拡大します)

画面15 このように計算結果が表示される (クリックすると拡大します)

 そのほか、細かな設定などについては、J2EE付属のドキュメントを参照してください。サンのサイトには日本語化されたものもいくつか置かれています。

「Java Solution FAQ」



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