Security Tips
 

ハードディスクの内容を安全に消去 - DBAN

りょうわ あきら
2004/6/2

 PCの廃棄あるいは再利用に当たっては、データ流出を招かないようハードディスク上のデータを読み出し不可能なように消去する作業が必須である。最近は量販店ソフトコーナーでもこうした消去ユーティリティが販売されているが、今回はインターネットで配布されている無償利用可能な消去ユーティリティ、Darik's Boot and Nuke(DBAN)を紹介したい。

 DBANは、Darik Horn氏によって開発されたLinuxベースのハードディスク消去ユーティリティ。FDおよびCDイメージとして配布されている。配布イメージから1枚のFDまたはCD-ROMを作成してPCをブートし、PCに接続されたハードディスクの内容を安全な方式で簡単に消去できる。USB-FDからのブートに対応していれば、ノートPCなどのブート可能なドライブを内蔵していないPCでもDBANを利用できる(注1)。

注1
起動後RAMディスクに展開されるDBANはUSBをサポートしていないので、USB接続ハードディスクの内容の消去はできない。

 消去対象のディスクは IDE/SCSIドライブで、著名なインターフェイスカードはほぼサポートされている。FAT、NTFS、ReiserFS、EXT2/3およびUFS に対応しており、カナダRCMP TSSIT OPS-II標準方式、米国防省5220-22.M標準方式およびPeter Gutmann方式といった、著名な消去方式に対応している。

 Windows上で起動ディスクを作成するには、FD版の場合は空のFDをドライブに挿入し、zip形式で配布されているアーカイブに含まれているバッチファイルを実行するだけでよい。

C:\dban-1.0.3_i386>.\install.bat

Install Darik's Boot and Nuke
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Please note that DBAN is very sensitive to media quality. If you use anything but a perfectly good floppy disk, then DBAN may not start.

Remember to remove and properly label the DBAN floppy disk after it is written. You might reboot and accidentally wipe this computer by mistake.

Product updates and additional documentation are available at:
http://dban.sourceforge.net/

Insert a blank floppy disk now and press any key to continue.
Click "ignore" if a virus scanner traps access to the floppy drive.

RaWrite 2.0 - Write disk file to raw floppy diskette

Number of sectors per track for this disk is 18
Writing image to drive A:. Press ^C to abort.
Track: 79 Head: 1
Done.
Press any key or click the 'X' button to close this window.
FD版起動ディスクの作成

 CD-ROM版の場合は、配布されているisoイメージを手持ちのツールでCD-ROMに書き込めばよい。

 作成した起動FDまたはCD-ROMを消去したいハードディスクを接続しているPCに挿入して起動すると、図1のような起動画面が現れる。

図1 DBAN起動画面

 そのまま Enter キーを押してブートすると、図2の対話メニューが起動される。

図2 DBAN対話メニュー

 表示されたパーティションをSPACEで選択。Mキーで消去方式選択メニューに入り消去方式を(デフォルトではDoD 5220-22.M short方式)、Vキーで表示されるメニューで消去後の確認方法を(デフォルトでは最終消去後に1回確認)、Rキーで表示されるメニューで消去実行回数をそれぞれ選択指定する。確定後、パーティション選択画面でF10キーを押すと選択されたパーティションの消去が開始される。消去の進行状況は画面で逐次確認できる。

図3 消去方式選択メニュー

 消去実行処理のログは、FD版の場合起動FDに記録される。CD-ROM版使用時にログを取りたい場合には、別途ログ記録用のFDを用意しておく必要がある。ログには、ブート時のdmesg、消去実行ログ、実行マシンのハードウェア情報などが記録され、TAR GZ形式で保存される(注2)。

図4 ディスク消去の進行状況

注2
FDDがUSB接続である場合は、FDへの消去ログ書き込みはできない。

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