| [Network] | |||||||||||||||
nslookupの基本的な使い方(MXレコード編)
|
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
| 解説 |
nslookupは、DNSサーバの動作をチェックするために使われる非常に基本的なコマンドである。別稿の「TIPS―nslookupの基本的な使い方(イントラネット編)」では、イントラネット用途におけるnslookupの基本的な使い方について解説した。ここでは、別の使い方としてドメインのMXレコードの取得方法と、その意味について解説する。
メール・サーバ情報を定義するMXレコード
DNSサーバには、Aレコード(名前→IPアドレスの定義)やPTRレコード(IPアドレス→名前の定義)、NSレコード(ネーム・サーバの定義)、SOAレコード(ドメインのオーソリティ情報の定義)、MXレコードなど、さまざまなレコード(情報)が登録されている。MXレコードは、Mail Exchangerの略であり、そのドメインにおけるメール・サーバに関する情報が登録されている。
あるドメイン(組織)から別のドメインに対してメールを送信しようとするとき、送信元のメール・サーバは、送信先ドメインのDNSサーバに対してMXレコードの情報を問い合わせる。MXレコードには、当該ドメインにおけるメール・サーバとなっているコンピュータの名前(FQDN名)とIPアドレスなどの情報が含まれており、これを基にしてメールの送信先(通常はSMTPのサーバ)を知ることができる。そして、求めたIPアドレスに対してSMTPプロトコルで接続し、メールを送信する。もし相手先ドメインのMXレコードの情報が得られなければ、あて先がないというエラーになる。MXレコードの情報は得られるが、メール・サーバへの接続ができなければ、メール・サーバが(一時的に)ダウンしているものとみなし、しばらく待ってから再度送信を試みる。
以上のようなメール送信の仕組みは、メール・サーバのトラブルシューティングなどのためには必ず知っておかなければならない。
MXレコードを取得する
nslookupコマンドで、MXレコードを取得する方法は、非常に簡単である。nslookupのパラメータに「-type=mx」と、対象となるドメイン名を付けるだけでよい。
C:\>nslookup -type=mx atmarkit.co.jp |
この例では、atmarkit.co.jpドメインのMXレコードを調査している。
は、atmarkit.co.jpのDNSサーバに直接問い合わせているわけでは「ない」ため、出力されているメッセージである。簡単にいうと、大元のDNSサーバからの返事ではありませんよ、という意味である。ここではローカルのDNSサーバが代理で応答しているのでこのようなメッセージが出力されている。nslookupのネーム・サーバとして、atmarkit.co.jpのDNSサーバを直接指定すると、このメッセージは出力されなくなる。
は、atmarkit.co.jpドメインへのメールを担当するサーバ(mail exchanger)は、「smtp.atmarkit.co.jp」であるという意味である。つまり、このドメインへメールを送信するならば、「smtp.atmarkit.co.jp」へ送ってください、という意味になる。
は、smtp.atmarkit.co.jpというホストのIPアドレスを表している。
これだけ情報が分かれば、あとはどのようにすればメールが送信されるかが分かるだろう。メールが実際に送信できるかどうかは、このメール・サーバに対してSMTPプロトコル(TCPの25番)で接続し、SMTPのコマンドを送信してみればよい。
MXレコードにおけるプリファレンス値とは?
さて
の先頭に「preference = 10」という文字列があるが、これはMXレコードのプリファレンス値を表している。プリファレンス値は、メール・サーバが複数存在する場合に、その優先度を表している。この例では1つしかメール・サーバが存在しない(ように見える)ので、あまり意味がないが、大規模なサイトでは、多数のメール・サーバを用意して、負荷分散や耐障害性の向上を図っている。つまりメールの入り口となるメール・サーバも多数用意して、どれか1台が障害を起こしていても、ほかのサーバが代わりにメールを受け取ることができるようにしているのである。そして、プリファレンス値が小さい方が優先度が高いということを意味している。
以下は、大規模なメール・サーバ群を持つドメインの例である。
C:\>nslookup -type=mx yahoo.co.jp |
この例では、全部で9台のメール・サーバが存在している。プリファレンス値は、10が8台で、100が1台である。つまり、優先度の高い8台のメール・サーバと、バックアップ的な役割のサーバがもう1台存在している。プリファレンスの数値そのものには深い意味はなく、その大小関係だけが意味を持つことに注意していただきたい。メールを送信する側は、同じ優先度ならばどれでも使用してよいことになっている。このように、複数台のメール・サーバが存在していることもあるので、メール送信のトラブルシューティング時には、どのメール・サーバに接続されているのかなどにも注意が必要である。![]()
|
関連記事(Windows Server Insider) |
||
| Windows TIPS:nslookupの基本的な使い方(イントラネット編) | ||
| Windows TIPS:nslookupでDNSのゾーン転送機能をテストする | ||
|
||||||||||||||||||||||||||||
| 「Windows TIPS」 |
ホワイトペーパー(TechTargetジャパン)
- 第207話 究極の人事システム (2010/2/9)
部長、わが人事部が開発した究極の人事評価システムがついに完成しました! これで不要な社員が一発で分かります! - WindowsTIPS (2010/2/5)
− netshコマンドでTCP/IPのパラメータを設定する
− Virtual PC 2007の共有NATで利用可能なアドレス範囲
− スタンバイ復帰でパスワード入力を要求されないように - 仮想環境でActive Directoryを利用する (2010/2/4)
仮想環境にADをインストールすれば、自由にActive Directoryドメイン・ネットワークを構築して実験できる - 第206話 バナー広告案 (2010/2/2)
いまどきWebマーケティングが不可欠なのは分かるが、強烈な競合に並べてバナーなんか出して、勝ち目はあるのか?
|
|
スキルアップ/キャリアアップ(JOB@IT)
スポンサーからのお知らせ
- - PR -
- - PR -
お勧め求人情報

**先週の人気講座ランキング**
〜CCNA編〜
| ◆ | 企業の仮想化に足りない“発想”とは? 仮想化運用管理のキモは意外なところに! New! |
| ◆ | 操作もマニュアルも分かりやすい! ユーザー視点で開発されたPC管理ツール New! |
| ◆ | 仮想化すればコストは削減できるか? 仮想化に必要な「3つの視点」を解説する |

| ◆ | セキュリティを知り尽くす上野氏が登壇! @ITメールソリューションLive! in Tokyo |
| ◆ | 運用管理の課題を“2つの観点”から分析 ユーザー満足度の高い「仮想環境」とは? |
| ◆ | 世界に通用するストレージの作り方とは? 製品に込めた思いを富士通の開発者に聞く |

| ◆ | OSSで手間も時間も、障害も減った―― 「マピオンの事例」オープンソース活用法 |
| ◆ | 「ノートPCの持ち出し禁止」で大丈夫? 情報漏えいを防ぐ管理手法とインフラは? |
| ◆ | 1日の処理を1秒に――MySQLの達人が語る 「コスト削減」できるチューニング |

| ◆ | ドキュメント作成を自動化して、SEの作業 効率を大幅アップ! Visio 2007の魅力 |
| ◆ | 急速に広がるHyper-Vでのサーバ仮想化 そのベストプラクティスをデルが解説 |
| ◆ | @IT主催セミナーで語られた、「担当者に 求められるセキュリティ対策」をレポート |

| ◆ | @IT「Windows 7」 特設サイトオープン! 最新情報・移行ノウハウを公開しています |







