Linux Foundationがリニューアル

Linuxコミュニティの貴重な情報源が日本語化

2009/04/30

 Linux Foundationは4月30日、Webサイトをリニューアルしたと発表した。英語サイト(http://www.linuxfoundation.org)だけでなく、日本語サイト(http://www.linuxfoundation.jp)も同時にリニューアルし、一部コンテンツの日本語版も公開。今後もコンテンツをできるだけ翻訳していくという。

 Linux Foundationの見どころの1つは、個性の強いオープンソース界のオピニオンリーダーが論陣を張るブログ。最近ではリーナス・トーバルズ(Linus Torvals)氏が「インテル製のSSD以外は使い物にならない」と主張したエントリや、Linux Foundation代表のジム・ゼムリン(Jim Zemlin)氏がオラクルによるサン・マイクロシステムズ買収によるOSSへの影響を分析したエントリなどが目を引く。CTOのテオドール・ツォ(Theodore Ts'o)はfsyncにまつわる神話を指摘したり、SSDとジャーナリングファイルシステムの関係について論じるなど、興味深い技術論を数多く展開している。

lf01.png リニューアルしたLinux Foundationのトップページ
lf02.png 日本語版もリニューアル(http://www.linuxfoundation.jp/
lf03.png リーナス・トーバルズ氏をはじめとするオピニオンリーダーたちのブログも注目コンテンツの1つ

 もう1つ、Linux Foundation上で注目のコンテンツは「Linux Weather Forcast」だ。これはLinux Foundationのテクニカル・アドバイザリー・ボードのメンバーであり、LWN.net編集主幹でもあるジョナサン・コルベット(Jonathan Corbet)氏が執筆する連載コラムで、Linuxの開発コミュニティで、何が話題となり、どういう進展があるのかということを伝える貴重な情報源となっている。天気予報になぞらえた「現況」や「短期予報」でLinuxカーネル関連の技術動向を把握することができる。今回のリニューアルでは、このコラムの一部が日本語化されている

 また、コルベット氏による「Linuxカーネル開発への参加方法」が日本語化され、カーネル開発プロセスへの手引き、開発プロセスの仕組みなどを知ることができる。このほか、英語のみとなるが、OSSコミュニティの“生の声”が聞ける映像コンテンツPodcastコンテンツも充実している。

(@IT 西村賢)

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