IPAが2009年のウイルス/不正アクセス届出状況を公表
ウイルス届出件数は半減すれど、巧妙な仕組みが拡大
2010/01/06
情報処理推進機構(IPA)は1月6日、2009年のコンピュータウイルスおよび不正アクセスの届出状況をまとめ、公開した。ウイルスの届出件数は1万6392件、不正アクセスは149件といずれも前年より減少しているが、「2008年よりも巧妙で広範囲からウイルスを感染させる仕組み」が見られるため、注意が必要だとしている。
IPAによると、2009年のウイルス届出件数は2008年の2万12591件から大幅に減少して1万392件にとどまった。これは2003年並みの水準であり、大量メール配信型のウイルスが登場していないことが一因という。
不正アクセス届出件数も、2008年の155件からわずかに減少し149件となった。内訳を見ると「侵入」の届出数が減少し、結果として被害件数も増加したというが、被害内容のうち「ホームページの改ざん」は増加した。
IPAは、2009年のウイルス感染経路についてもまとめている。従来より経路となってきた「メールの添付ファイル」や「悪意あるサイトへの誘導」に加え、「改ざんされた企業や個人のWebサイトを閲覧」「USBメモリなどの外部記憶媒体」が猛威を振るっているという。共通項は、「利用者に気づかれないように巧妙な仕組みで感染させること」だ。
特に、企業や個人のサイトを改ざんする手口は、「2009年11月ごろから再び感染を広げている」(IPA)。中には、「改ざんされたため修正したWebサイトが、再び改ざんされた」といった届出もあったという。
セキュリティホールが残ったままのPCで改ざんサイトにアクセスするとウイルスに感染し、アカウント情報などが盗まれる可能性がある。この代表例が「Gumblar」であり、年末年始の間にいくつかの企業Webサイトが不正アクセスを受けて改ざんされ、Gumblarウイルスに感染させる仕組みになっていたことが報告された。
ユーザー側の対策は、OS、アプリケーションソフトともにセキュリティパッチを適用して脆弱性を解消することと、ウイルス対策ソフトを最新の状態で利用すること。また、Webサイトを運用している側には、管理下のWebページに覚えのないスクリプトが埋め込まれていないかを確認するとともに、「FTPのアクセスログをチェックし、管理者がアクセスしていない日時にFTPアクセスがないかを確認する」「FTPでアクセスできるPCをIPアドレスで制限する」ことなどを挙げている。
IPAはまた、2009年2月〜5月にかけて大規模な被害が報告された、USBメモリを介して感染するウイルスについて、「自分自身が管理していないUSBメモリを、不用意にPCに接続しない」「自分のUSBメモリを、職場のPCに勝手に接続しない」「Windowsの設定を変更し、USBメモリの自動実行機能を無効化する」などの対策を挙げ、改めて注意を呼び掛けている。
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