新たに「OSC .Goverment」開催へ
OSCが目指す、政府・自治体とコミュニティとの橋渡し
2010/02/15
オープンソースカンファレンス実行委員会は2月15日に記者会見を開き、2010年度の活動計画を発表した。通常のカンファレンスに加え、政府・自治体におけるオープンソースソフトウェア(OSS)活用をテーマとした「OSC .Goverment」(仮称)を新たに開催する予定だという。
オープンソースカンファレンス(OSC)は、オープンソースコミュニティの活動成果の発表の場や、開発者とユーザーの出会いの場を提供することを目的に、国内で開催されているイベントだ。2004年9月の第1回以来、年に数回ペースで開催されているが、来場者数は増加の一途をたどっており、2009年にはのべ6410人が参加した。その中には少なくない数の学生も含まれているという。また開催地も東京以外に広がっており、北は北海道から南は九州・沖縄まで、各地域でまんべんなく開催されるに至っている。
オープンソースカンファレンス実行委員会 宮原徹氏2010年は新たに、「OSSと政府・自治体」をテーマに掲げる。「政府や地方自治体の人と話していると、オープンソースへの取り組みが必要になっているという話を聞くが、そうした潜在的なニーズに対してまだ情報が届けられていない」(オープンソースカンファレンス実行委員会の宮原徹氏)。コミュニティと、自治体などパブリックセクターとの「橋渡し」を行いたいという。
従来、政府・自治体とオープンソースというテーマでは、地域のIT産業育成という観点から議論がなされることが多かった。これに対しOSC 2010 Tokyo/Fallとの同時開催が予定されているOSC .Govermentでは、ITコスト削減のための選択肢という観点でOSSについて議論。ライセンスやサポートなど、OSS導入時の課題となりがちな話題も含めて、調達時のポイントなどを議論していく計画という。
「2010年は、政府、自治体におけるオープンソースソフトウェア活用を議論し、普及を促進していく節目の年になると考えている」(宮原氏)。情報交換を支援するため、専用のメーリングリスト「oss-gov ML」も開設し、参加を呼び掛けている。
また、地方でのOSC開催も引き続き拡大し、1月23日の大分を皮切りに、3月には神戸、6月には札幌などで予定している。
OSCではライトニングトークの司会者として知られる法林浩之氏(日本UNIXユーザ会)は、「対面やライブでなければ伝わらないことがある。Ustreamでは熱は伝わらない」と述べ、ぜひ会場に足を運んでほしいと述べた。また宮原氏は、さまざまな地域における活動という観点から「東京では情報が飽和しているかもしれないが、地方にいくとまだまだ、生でなければ伝わらないものがある。その地域で活動している人にとっては、自分たちの情報を披露できる場でもある」とし、積極的な参加を呼び掛けた。
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