ジュニパーおよびブロケードのネットワーク製品をOEM販売

「サーバだけじゃない」、デルがネットワーク分野にも注力

2010/11/02

 デルは11月2日、ジュニパーネットワークス(ジュニパー)およびブロケードコミュニケーションズシステムズ(ブロケード)とのOEM契約に基づいて、日本国内でもOEM製品群の出荷を開始したことを明らかにした。従来より得意としてきたサーバ分野だけではなく、ネットワーク製品群の幅を広げることで、「データセンター全体の効率化を実現していく」(同社公共ソリューション本部 アドバンスドシステムズグループ 草薙伸氏)。

dell01.jpg デル 公共ソリューション本部 アドバンスドシステムズグループ 草薙伸氏

 デルはこれまで「PowerConnect」のブランド名でネットワークスイッチ製品を販売してきた。新たに、ジュニパーからOEM供給を受けたスイッチ/セキュアルータ群を「J-Series」、ブロケードのルータ/スイッチ群を「B-Series」として販売していく。従来のPowerConnectはエッジ側をサポートし、JシリーズはWANやセキュリティ機能を、Bシリーズはストレージを統合したネットワーク機能をカバーするという形で、データセンターのネットワークファブリックを構成する構想だ。

 2011年2月期以降には、米アルバネットワークスの無線LAN製品も、同様にPowerConnectのラインアップに追加していく計画だ。一連のネットワーク機器に加え、サーバやブレードサーバ、ストレージといったデータセンターを構成するリソース群を、仮想環境も含めて包括的に管理しするソフトウェアも提供予定という。

 このようなパートナーシップに基づくラインアップは、競合他社に比べ「オープンな技術をベースにした、ベストオブブリードな製品群だ」(草薙氏)。また、こうしたパートナーの技術を活用することで、データセンター間での仮想サーバのスムーズなマイグレーションなどに求められる、「低遅延でフラットなネットワーク」を実現していくという。

 草薙氏は、高速化やFCoEなどの技術によって、いずれインフラはイーサネットに集約されていくであろうと予測。データセンター間のブリッジングなどを見据えると、「複雑なルーティングがなく、スパニングツリーなども使わないレイヤ2のフラットなネットワークが求められることになる」と述べ、ネットワーク分野にも大きな投資を続けていくと強調した。

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(@IT 高橋睦美)

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