タタと提携し世界各地とのビデオ会議を実現

ウェスティンホテル東京、テレプレゼンス・ルームの時間貸しサービス

2011/01/28

 ウェスティンホテル東京は1月27日、インドのタタ・コミュニケーションズおよび米シスコと提携し、「パブリック・テレプレゼンス・ルーム」の運用を開始した。シスコの「TelePresence」を用いたビデオ会議システムを、宿泊者に限らず誰でも時間単位で利用できるサービスだ。

 タタ・コミュニケーションズでは、全世界29拠点にパブリック・テレプレゼンス・ルームを設置しており、自社の通信回線を介してビデオ会議を行えるサービスを展開してきた。ウェスティンホテル東京の親会社であるスターウッドホテル&リゾートは、2009年にタタと提携を結び、世界各地にある傘下のホテルにパブリック・テレプレゼンス・ルームを設置。日本国内にパブリック・テレプレゼンス・ルームを置くのはこれが初めてとなり、スターウッドホテル&リゾートとしては14施設目となる。

 シスコのTelePresenceは、専用の機器と部屋を用意して、大画面、高画質、高音質のビデオ会議を行えるシステムだ。ウェスティンホテル東京では3画面システムの「TelePresence 3000」をビジネスセンターに導入。タタの回線を介してほかのパブリック・テレプレゼンス・ルームや独自にTelePresenceを導入した企業と接続し、ビデオ会議を開催できる。また、ブリティッシュ・テレコムやテレフォニカといった、タタの提携キャリアを利用しているTelePresenceシステムとの接続も可能だ。等身大の映像を通じて、出張費を費やすよりも安価に、しかも音声通話より密度の高いコミュニケーションが可能になるという。

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 ただし、TelePresence以外のテレビ会議システムとの相互接続については、現在検証中だ。シスコでは、現在開発中のタブレット型端末「Cius」から、パブリック・テレプレゼンス・ルームに参加できるようにする計画という。

 パブリック・テレプレゼンス・ルームの予約は専用ポータルサイトから行える。料金は1時間当たり5万2500円だが、4月30日までの間、1時間当たり4万2000円で利用できるトライアルキャンペーンを実施するという。

(@IT 高橋睦美)

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