エントリスイッチなど2製品を追加

ブロケードの新DCスイッチ、サーバ仮想化と自動連携

2011/09/12

 ブロケードコミュニケーションズシステムズが9月9日、同社の新世代データセンタースイッチ「Brocade VDX」の強化を発表した。VMware vSphereとの自動連携を実現するとともにNETCONFをサポート、また2機種を10月に提供開始する。

 ブロケードは自動構成および仮想化環境との連携を特徴とする、新世代イーサネットスイッチの提供で先行している。アイネット、さくらインターネットなど、導入実績も増えている。

 今回のvSphereとの自動連携は、サーバ管理者とネットワーク管理者の作業分担を円滑化するとともに、ネットワーク設定を含めた仮想サーバの自動プロビジョニングを可能とする意味で重要だ。ブロケードは、ほかのサーバ仮想化環境との自動連携も進めていくという。

 VDXは、各仮想マシンのプロファイル(仮想MACアドレス、VLAN、ACLなど)をいったん設定すれば、この仮想マシンがライブマイグレーションで別の仮想化ホスト(物理サーバ)に移動しても、プロファイルを適用し続けることのできる機能を備えている。

 だが、従来はVDXに対するプロファイル設定を、コマンドラインインターフェイス経由で実行する必要があった。VDXではあるスイッチへの設定が、同一スイッチクラスタ内のほかのスイッチに同期されるため、設定は1度で済むものの、これは手数のかかる作業だ。

 今回の自動連携では、サーバ管理者がVMware vCenterで行った仮想マシンのポートプロファイル設定を、VDXの管理ソフトウェア「Brocade Network Advisor」が定期的にポーリングし、これをVDXに自動的に反映させることができるようになった。

 また、今回Brocade Network AdvisorはNETCONFをサポート、クラウドサービス事業者によるサービス提供プロセスの自動化がやりやすくなった。

brocade01.jpg VMware vSphereとの自動連携でサービスの自動化を推進

1スイッチクラスタで24台構成が可能に

 ハードウェア的には、今回の発表で2つの新機種を発表。対応ネットワーク環境の幅を広げた。

 新製品「Brocade VDX 6710データセンタースイッチ」は、1Uサイズに1Gbpsイーサネット×48ポート/10Gbpsイーサネットアップリンク×6ポートを備えた製品。既存機種の「Brocade VDX 6720データセンタースイッチ」では全ポートが10Gbps対応だが、そこまで必要ないようなユースケースのための、より経済的な選択肢として提供される。

 もう1つの新機種は「Brocade VDX 6730データセンタースイッチ」。32ポート、76ポートの2モデルがある。ファイバチャネルポートをそれぞれ8、16ポート備え、FCoEとファイバチャネルの間の変換(トランスレーション)が可能。既存のファイバチャネルSANとの統合運用が容易になる。

 スイッチのOS新バージョン「Brocade Network OS 2.1」では、スイッチクラスタを構成するスイッチの台数をこれまでの12台から24台に拡張。より大規模なネットワーク環境も構築できるようになった。複数のスイッチクラスタを相互接続することもできるようになっている。あるスイッチクラスタのVDX 6730から、別のSANファブリックに対して、ブリッジ接続することも可能だ。

ブロックのようにサーバを追加できる取り組み

 一方ブロケードは米国で、サーバ、サーバ仮想化、ネットワーク、ストレージをバンドルした「Virtual Compute Block」について発表した。これはブロケードがサーバ仮想化パッケージを販売するというものではない。サーバやストレージのベンダが、サーバ仮想化パッケージを推進するのを支援する取り組みだ。これは今後、ブレードサーバに組み込みのVDXスイッチをブロケードが提供すると、さらに大きな意味を持つようになるだろうと、日本法人代表取締役社長の青葉雅和氏は説明する。VDXの自動構成機能を生かせば、Virtual Compute Blockをネットワークに追加していくことにより、最低限の設定作業でコンピューティングリソースのスケールアウトが図れるようになるからだ。

 米国の発表では、パートナーとして日立データシステムズ、富士通テクノロジーソリューションズの名が挙がっている。日本国内でも同様な取り組みは従来から進めており、今年末から来年初めにかけて、何らかの発表ができるだろうと同氏は話している。

(@IT 三木泉)

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