大企業での運用を支援する機能も強化

Windows Intuneがアップデート、ソフトウェア配布機能を追加

2011/10/20

 日本マイクロソフトは10月18日、クラウド型のPC管理/セキュリティサービス「Windows Intune」の機能を強化した。

 Windows Intuneは、Windowsを搭載したクライアントPCのパッチ/サービスパック更新状況やソフトウェア/ハードウェア資産管理、マルウェア対策といった機能をSaaS型で提供する。クライアントに必要なのは、Silverlight 4.0をサポートするブラウザとインターネット接続環境のみだ。

 Windows Server Update Services(WSUS)やSystem Center、Active Directoryなどを組み合わせても同様の機能を提供できるが、「どうしてもそこから漏れてくる部分は残る。Intuneではそうした端末をインターネット越しに管理できる」(日本マイクロソフト Windows本部 Windowsコマーシャルグループ プロダクトマネージャー 小黒信介氏)。SaaS型で提供するため、サーバなどを用意する必要がなく、すばやく展開できることも特徴という。

 18日にアップデートした「Windows Intune 2011年10月リリース」では、新たにソフトウェア配布機能を追加した。大元となるファイルをWindows Azureストレージにアップロードし、それをインターネット経由で配布する仕組みで、マイクロソフト製品だけでなく、サードパーティ製のEXE/MSI/MSP形式のソフトウェアを配布、展開できる。この際、コマンドライン引数を組み合わせてサイレントインストールを行ったり、グループごとに配布ルールを定めることも可能だ。

intune01.jpg Windows Intuneのソフトウェア配布設定画面

 また、大企業での導入、運用を支援する機能として、展開用のマスターイメージにあらかじめクライアントソフトウェアを組み込めるようにし、導入の手間を省いた。管理インターフェイスについても、操作性向上を図るとともに、管理者権限を「フルアクセス」と「読み取り専用」に分割し、階層的な管理を行えるようにした。

 さらに、マルウェア対策機能ではリモートからスキャン/定義ファイル更新を強制実行する機能を追加したほか、資産管理機能で新たにCSVへのエクスポートを可能にするなど、多くの機能強化を図っている。

 Windows Intuneの管理対象はWindows XP/Vista/7。料金は1〜249台を管理する場合で1台あたり月額1230円から。

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(@IT 高橋睦美)

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