ネットワーク盗聴を試みるマシンを検出

セキュリティフライデー、「侵入される」を前提にした対策製品群

2011/11/15

 セキュリティフライデーは11月15日、巧妙化する標的型攻撃に「入り込まれる」ことを前提に、それを見つけ出し、被害を最小限に抑えることにフォーカスしたセキュリティソフトウェア「PromiScan IV」と「SS2000」を発表した。11月下旬から順次販売を開始する。

 2つの新製品はいずれも、高度化、巧妙化する標的型攻撃の侵入を100%食い止めるのは困難であるという判断に立ち、内部に入り込まれてしまうことを前提に、セキュリティ対策を実現するものだ。

 PromiScan IVはネットワーク監視ソフトウェアの一種だ。ただし、外部から内部へ侵入してくる脅威を監視するのではなく、ローカルネットワークに接続されたコンピュータを監視する。もし、マルウェア感染によってネットワーク盗聴を試みている疑いのあるマシンがあれば検出し、警告する仕組みで、侵入してしまったマルウェアを迅速に発見できるようにする。

 またSS2000は、社内ネットワークを探索し、重要なサーバや共有フォルダにアクセス、侵入が可能かどうかを検査するセキュリティスキャナだ。情報を盗み取るマルウェアやスパイウェアの視点に立ってスキャンを行い、弱点をレポートする。これに基づいて重要なファイルやデータを保護することで、たとえマルウェアに侵入されても、安易に情報を盗まれない体制を整えることができる。

 なおセキュリティフライデーはこれまで、ファイルサーバのアクセスログをパケットキャプチャ方式で収集し、「誰が、いつ、どのファイルにアクセスしたか」といった情報を把握できるようにするセキュリティ製品「VISUACTシリーズ」などを提供してきた。11月9日には、部門単位で導入できるエントリ向けのVISUACTシリーズ「Visuact-lite」を発表している。同社はこうした製品群により、標的型攻撃に対する備えを強化したいとしている。

(@IT 高橋睦美)

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