連載

Visioで始めるUMLモデリング

第1回 「習うより慣れよ」方式で学ぶUMLモデリング

デジタルアドバンテージ
2004/06/05
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VS.NETプロジェクトのリバース・エンジニアリング

 本稿では、リバース・エンジニアリングを行う対象として、次のサンプル・プログラムを用いる。

サンプル・プログラム「Smart Stationery Corp」Windowsアプリケーション版
このサンプル・プログラムのリバース・エンジニアリングを行う。なお、サンプル・プログラムには、このWindowsアプリケーション版のほかにも、Webアプリケーション版、Microsoft Officeアプリケーション版、PDA(PocketPC)アプリケーション版など、複数のユーザー・インターフェイスが用意されている。メイン画面にある[発注][出荷指示][請求書発行][在庫管理]の4つのボタンをクリックすると、それぞれ[発注]画面、[出荷指示]画面、[請求書発行]画面、[在庫管理]画面が表示される。

 このプログラムは、MSDNで「スマート クライアント ソリューション サンプル」として提供されているものの一部である。サンプル自体は、以下のサイトから誰でもダウンロードできる。

 サンプル・プログラムをリバース・エンジニアリングするために、まずVS.NETのIDEでサンプル・プログラムのプロジェクト・ファイルを開く。

 次にIDEからVisioのリバース・エンジニアリング機能を呼び出せるようにするため、[Visio UML]ツールバーをIDE上に表示する必要がある。これには、IDE上にある適当なツールバーを右クリックして、そこで表示されるコンテキスト・メニューから[Visio UML]を選択すればよい。ただし、Visio Pro(もしくは、Visio EA)がインストールされていない環境では、このメニュー項目は表示されないので注意してほしい。

VS.NETのIDEに表示された[Visio UML]ツールバー
Visioのリバース・エンジニアリング機能を使えるように、VS.NETのIDEに[Visio UML]ツールバーを表示する必要がある。
  適当なツールバーの上で右クリックしてコンテキスト・メニューを表示し、そのメニューから[Visio UML]を選択する。
  [Visio UML]ツールバーが表示される。

 では、さっそくこの[Visio UML]ツールバーのボタンをクリックしてみよう。これにより、次の画面で示したリバース・エンジニアリング処理が実行される。

Visioのリバース・エンジニアリング処理
[Visio UML]ツールバーのボタンを押すと、リバース・エンジニアリング処理が実行される。
  [Visio UML]ツールバーのボタンをクリックする。
  VisioのUMLモデリング・ファイルの格納場所を選択する。
  UMLのリバース・エンジニアリング処理の実行状況が表示される。
  [出力]ウィンドウに実行過程のログが出力される。

 リバース・エンジニアリング処理が完了すると、Visio Proが自動的に起動されて、VisioのUMLモデリング環境である「UMLモデル関連の図形ステンシル」「モデル・エクスローラ」「図面ページ」が開く(なおステンシルとは、「図形の原版」という意味)。

VisioのUMLモデリング環境
Visioのリバース・エンジニアリング処理が完了すると、Visioが起動して[モデル エクスプローラ]上にリバース・エンジニアリングによって生成されたUMLモデル(=UML要素)が挿入される。
  UMLモデル関連の図形ステンシル。ステンシルは「図形の原版(図形テンプレート)」という意味で、この原版を図面ページにドラッグ&ドロップすることで、図面ページ内に図形を作成できる。なお、UMLモデル関連の図形ステンシルの内容については次回以降で解説する予定。
  モデル・エクスプローラ。UMLモデル図を構成するUML要素を階層構造(ツリー・ビュー)で管理する。このUML要素を図面ページ内にドラッグ&ドロップすることで、図面ページ内に図形を作成できる。モデル・エクスプローラの内容についてはすぐ後で解説する。
  図面ページ。Visio図面ファイルの中に格納されている図面ページ。のアイテムをこの図面ページ内へドラッグ&ドロップしてUMLモデリングを行う。

 このうち[モデル エクスプローラ]上には、リバース・エンジニアリングで生成されたUMLモデル(UMLモデル図の構成要素。略して、UML要素。例えば、パッケージ要素、クラス要素、属性要素、操作要素など)が挿入される。UML要素の具体的な内容は次のページの画面を参照してほしい。


 INDEX
  Visioで始めるUMLモデリング
  第1回 「習うより慣れよ」方式で学ぶUMLモデリング 
    1.Visioを使ったUMLモデリングの導入
  2.VS.NETプロジェクトのリバース・エンジニアリング
    3.UML要素を使ったUMLクラス図の作成
    4.UMLクラス間の関連の設定
 
インデックス・ページヘ  「Visioで始めるUMLモデリング」


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