@IT Master of IP Network連載記事、専用線からVPNへの移行、あなたは自社の選択に自信がもてますか?
で本文に引用されている月額のランニングコストの算出方法を明記しています。

注意とお願い:この料金は2003年6月23日現在の各社のサービス表に基づいております。
リアルタイムな料金算出には、この表の算出方法を基に、サービス提供会社の料金参照ページから算出してください。

算出方法1:ATMメガリンク(10Mbit/s、30Km)

NTT東日本ATMメガリンクランニングコスト(月額の使用料金)の算出方法(参考

構成=1. ネットワーク区間基本回線料+2. アクセス区間基本回線使用料+3. 屋内配線使用量+4. ONU/DSU使用料+5. オプション使用料

  1. ネットワーク区間基本回線使用料(参考
    10Mなので「6Mbit/s基本回線使用料 」と「7Mbit/s〜49Mbit/s基本回線使用料」の2つの表を使います。
    表から6Mの30kmまでシングルタイプ2の料金が664,000円、7-49Mbit/sの加算額が20,700円となります。
    よって、10bit/sは664,000円+(20,700円×4)=746,800円となります。
    (10Mbit/s-6Mbit/s=4Mbit/sなので4Mbit/s分の加算額、つまり加算額×4を足してます)
    またコラムでは片側の拠点の料金比較なので746,800円÷2=373,400円となります。

  2. アクセス区間基本回線使用料
    1芯式(ONU利用)、タイプ2なので片側65,000円となります。
    1芯式という条件は本文には提示してませんが、通常10Mbit/sでは、ほとんどの人が1芯式を使います。

  3. 屋内配線使用料(2芯式のみ)
    1芯式なので不要です。

  4. ONU/DSU使用料
    1芯式なのでONUとなり一番安いメタル25Mを選ぶと片側11,000円となります。

  5. オプションなし

以上で373,400円+65,000円+11,000円=449,400円となります。

算出方法2:IP-VPN(例:NTTコミュニケーションズのArcstarIP-VPN、10Mbps、15km)

IP-VPN(例:NTTコミュニケーションズのArcstarIP-VPNの場合
ランニングコスト(月額の使用料金)の算出方法(参考

構成=1. 定額通信料金(基本額)[月額] +2. アクセス回線料[月額]+3. アクセス回線料[加算額] +4. 屋内配線使用量+5. ONU/DSU使用料

  1. 定額通信料金(基本額)[月額]
    10Mbit/sなので「10Mbit/s基本回線使用料 」は表から454,000円です。 IP-VPNでは、専用線を片側1本にまとめることになるため、片側で定額料金を2分しません。

  2. アクセス回線料[月額]
    1芯式(ONU利用)、タイプ2なので片側で275,600円となります。

  3. アクセス回線料[加算額]
    1芯式なので不要です。

  4. 屋内配線使用料(2芯式のみ)
    1芯式なので不要です。

  5. ONU/DSU使用料
    1芯式なのでONUとなり一番安いメタル25Mbit/sを選ぶと片側11,000円となります。

以上で454,000円+275,600円+11,000円=740,600円となります。

算出方法3:広域イーサネット(例:NTTコミュニケーションズのe-VLAN、10Mbps/s、15km)

広域イーサネット(例:NTTコミュニケーションズのe-VLANの場合
ランニングコスト(月額の使用料金)の算出方法(参考

構成=1. ゾーン内通話料+2. ゾーン間通話料+3. アクセス回線料[基本料]+4. アクセス回線料[加算料] +5. ONU使用料+6. E/Aコンバータレンタル料

  1. ゾーン内通話料
    クラス1、10Mbps/sは90,000円です。

  2. ゾーン間通話料
    本文の例ではゾーン間通話は利用しないため、無料になります。

  3. アクセス回線料[月額]
    1芯式、クラス1、タイプ2を選ぶと61,000円です。

  4. アクセス回線料[加算額]
    タイプ1の10Mbps/s、15Kmを選ぶと210,600円です。

  5. ONU使用料
    1芯式、メタル25Mbit/sを選ぶと11,000円となります。

  6. E/Aコンバータレンタル料
    メタル25Mbit/sが1台で15,000円となります。

以上で90,000円+32,500円+210,600円+11,000円+15,000円=391,600円となります。

算出方法4:広域イーサネット(例:Powered EthernetのEthernetアクセス_TypeG、10Mbps/s、同一県内)

広域イーサネット(例:Powered EthernetのEthernetアクセス_TypeGの場合
ランニングコスト(月額の使用料金)の算出方法(参考

構成=1. ゾーン内通話料+2. ゾーン間通話料(基本額)[月額] +3. アクセス回線料[基本料]+4. アクセス回線料[加算料] +5. 配線設備使用料+6. 回線接続/終端装置使用料

  1. 回線使用料
    10Mbps/sを選ぶと200,000円です。

  2. 中継回線料
    本文の例では同一県内利用のため、無料になります。

  3. 配線設備使用料
    2,000円となります。

  4. 回線接続/終端装置使用料
    5,000円となります。

以上で200,000円+2,000円+5,000円=207,000円となります。

算出方法5.フレッツ・オフィス(10Mbps/s、15Km)

IP-VPN(県内のフレッツ・オフィスでのIP-VPNの場合
ランニングコスト(月額の使用料金)の算出方法(参考

構成=1. VPN利用料 +2. アクセス回線利用料

  1. VPN利用料[月額]
    フレッツ・オフィスATMプラン1で288,000円です。

  2. アクセス回線利用料
    アクセス回線利用料はATMメガリンクの回線使用料となります。

    2-1.ネットワーク区間基本回線使用料
    10Mは「6Mbit/s基本回線使用料 」と「7Mbit/s〜49Mbit/s基本回線使用料」の2つの表を使います。
    表から6Mbps/sの15kmまでシングルタイプ2の料金が253,000円、7-49Mbps/sの加算額が7,000円となります。
    よって、10Mは253,000円+(7,000円×4)=281,000円となります。

    2-2.アクセス区間基本回線使用料
    1芯式(ONU利用)、タイプ2なので65,000円となります。

    2-3.ONU/DSU使用料
    1芯式、メタル25Mを選ぶと11,000円となります。

以上で288,000円 + 281,000円 65,000円11,000円645,000円となります。

算出方法6. フレッツ・オフィスワイド(10Mbps/s、15Km)

フレッツ・オフィスワイドの算出方法(参考

構成=1. VPN利用料 +2. アクセス回線利用料

  1. VPN利用料[月額]
    フレッツ・オフィスATMプラン1で888,000円です。

  2. アクセス回線利用料はATMメガリンクの回線使用料となります。

    2-1.ネットワーク区間基本回線使用料
    10Mは「6Mbit/s基本回線使用料 」と「7Mbit/s〜49Mbit/s基本回線使用料」という2つの表を使います。
    表から6Mbit/sの15kmまでシングルタイプ2の料金が253,000円、7-49Mbit/sの加算額が7,000円となります。
    よって10Mbps/sは253,000円+(7,000円×4)=281,000円となります。

    2-2.アクセス区間基本回線使用料
    1芯式(ONU利用)、タイプ2なので65,000円となります。

    2-3.ONU/DSU使用料
    1芯式、メタル25Mbit/sを選ぶと11,000円となります。

以上で888,000円281,000円65,000円11,000円1,245,000円となります。

算出方法7. Arcstar IP-VPN フレッツ・オフィスタイプ(10Mbps/s、県内)

県内接続のIP-VPN(例:NTTコミュニケーションズのArcstarIP-VPNの場合)
ランニングコスト(月額の使用料金)の算出方法(参考

構成=1. 基本料(月額)+2. 定額通信料金(基本額)[月額]

  1. 基本料[月額]
    イーサネット 10Mbit/sで91,000円です。

  2. 定額通信料金(基本額)[月額]
    イーサネット 10Mbit/sで250,000円です。

以上で91,000円250,000円341,000円となります。

別表:1ヵ月あたりのランニングコストの算出方法



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