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プラズマ・ディスプレイ・パネル (plasma display panel)

別名
PDP (plasma display panel) 【ピー・ディー・ピー】

最終更新日: 2003/06/05

 ディスプレイ装置の一種。CRTディスプレイのように奥行きを必要とせず、また液晶ディスプレイよりも構造が単純で、大画面化が容易なことから、次世代の大型壁掛けディスプレイとして注目されているディスプレイ・デバイスのひとつ。

 プラズマ・ディスプレイは、1966年にガス放電を利用したディスプレイ装置として米イリノイ大学で開発された。その後ネオン放電による発光(発光色はだいだい色)を利用する方式により、単色用のディスプレイ装置として実用化され、一部のラップトップ型コンピュータの表示ディスプレイや、鉄道の券売機用ディスプレイなどとして使用されている。

 その後1970年代後半になると、プラズマ・ディスプレイでカラー表示を実現するための研究が進められ、1993年に富士通により世界で初めてのカラーPDP製品(21インチ)が発表された。

 カラー・プラズマ・ディスプレイ(カラーPDP)の表示原理は、蛍光灯と同じで、放電により発生する紫外線で蛍光体を発光させ、ディスプレイ表示のための可視光線を得る。カラーPDPでは、垂直方向に細長い電極(アドレス電極)を並べ、その上に光の3原色である赤、緑、青の蛍光体を塗布した背面パネルと、ガラス表面に電極対が水平方向に並べられた前面パネルを張り合わせ、この間に希ガスを封入する。このようにカラーPDPでは、小さな蛍光灯が2枚のガラスの間に多数並べられた構造をしている。このため液晶ディスプレイ・パネルのように、パネル中にトランジスタなどを組み込む必要がなく、構造が比較的簡単なため、低コストでの製造が可能で、また大画面化が容易だとされる。

 ただしPDPで切れのよい映像表示を実現するには、各表示セル(微小な蛍光灯)が安定的に放電することが不可欠である。このため本来の情報表示のための放電以外に、別の放電を定期的に起こす必要がある(これは補助放電と呼ばれる)。この補助放電を表示セルの中で定期的に行っているため、暗いシーンでも蛍光体が発光してコントラストが低くなる、動画画質が劣化するという問題があり、対策が検討されている。

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