三菱、米Inktomiと業務提携、ポータルサービス等へ事業拡大

2000/9/21

 三菱電機は米国Inktomi(インクトゥミ)社と提携して、ポータルサービスの提供や、ネットワークキャッシュサーバの販売を行うと発表した。同社は10月2日に新会社「株式会社トラフィック・ワン・コミュニケーションズ」を設立して事業に取り組む。

 今回の三菱とInktomiの業務提携内容は、Inktomiの検索エンジンとキャッシュ技術の導入、Inktomiの米国での運用ノウハウの提供の2点。 Inktomiは1996年2月に設立された、インターネットインフラ、ソフトウェアの開発・販売を行う会社。ポータルエンジンでは40%、キャッシュサーバでは50%のシェアを占め、主な顧客にAOLやExodusがある。

左から2人目が新会社社長の神田氏

 三菱は提携により、ポータルサービス、ネットワークキャッシュ、コンテンツ配信サービスの3事業に進出する。

 ポータルサービスでは、検索サービス、ディレクトリサービスを各ポータル事業社に提供するほか、要望に応じて専用サービスも提供する。ネットワークキャッシュ事業では、Inktomiのキャッシュサーバ「Traffic Server」および関連ソフトウェアの販売を行う。コンテンツ配信サービスは、検索機能、キャッシュ技術により効率良くコンテンツを配信するサービスを提供する。将来的には三菱がコンテンツを入手し、“プレミアムコンテンツ”としてISPへ提供することも検討しているという。

 新会社の代表取締役社長に就任が決まっている神田明氏は、「トラフィック時代・リッチコンテンツ時代に快適な環境を提供する」と意気込みを見せた。初年度で15億円の売上を目指し、まずはグループ会社を中心に販売活動を展開していくという。

[関連リンク]
トラフィック・ワン・コミュニケーションズのホームページ
三菱電機のホームページ
Inktomi社のホームページ

 

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