インテルがソリューションセンターを公開

2000/12/1

ソリューションセンターの入り口にあるインターネットカフェ

 インテルは11月29日、報道関係者向けに同社が運営する「インテル・ソリューション・センタ」についての説明会を開き、概要や実績、設備等の様子を公開した。

 インテル・ソリューション・センタは、同社が提供するサービスメニュー「Intel Solution Services」の一環として開設されたもの。おもに、SIベンダーやソフトウェアベンダー等を対象に、エデュケーション、コンサルティング、検証(POC:Proof of Concept)プロモーションの4つのサービスメニューを提供する(9月19日付「インテルがソリューションセンターを開設」参照)。

 説明会では、すでに先行する形でサービスが開始されている米国の事例「800.com」「DoubleClick」などを紹介、会社名は伏せられていたが、日本でもすでに2件のe-Business関連の案件が進んでいるという(これらの事例ではチューニングや検証などが行われている)。事例からもわかるように、現在はインターネットのブームもあってか、e-Business関連の案件がほとんどを占めている。だがインテル自体は、プロセッサや関連アーキテクチャ、組み込み機器、ネットワークなど、各分野のコア部分にあたる技術に通じており、今後は、他のPCベンダーが展開する同種のソリューションセンターとの差別化を図っていくことになると思われる。

 同社の方針としては、数多くの案件をもつよりも、限られた案件で最大の効果が得られるような方向性を目指している。つまり、ソリューション・サービスで売り上げるのではなく、扱った案件を成功事例として積極的にプロモーションし、インテルプラットホーム自体の底上げにつなげるのが狙いである。PCとともにステップアップしてきたインテルだが、インターネットの時代に次のステップへ飛躍するするためにも、ソリューションビジネスは重要な鍵になるだろう。

ソリューションセンターの基幹インフラが収容されるサーバルーム。このサーバ ルームと各部屋とをギガビットイーサネットで結んでいる ソリューションセンターの利用が決まると、顧客はこのような部屋を借り、検証 実験等を行うことになる 顧客(プロジェクト)ごとに専用のサーバルームが用意され、必要な機器をラッ クに収容できるようになっている

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