Office XPとExchangeをASPで提供、丸紅

2001/12/12

 丸紅は12月11日、マイクロソフトと提携し、ASP(Application Service Provider)およびホスティング事業に参入することを発表した。サービス開始は12月17日から。3年間で約2万人のユーザー獲得を目指す。将来的にはAIP(Application Infrastructure Provider)事業に拡大させることを狙う。

 今回、丸紅が提供するサービスの名称は「V-Service」。同社が社内システムとして開発したシステムをASP事業化したもので、マイクロソフトの「Microsoft Exchange 2000 Enterprise Server」と「Microsoft Office XP」のソフトウェアをサービスとして提供する。

右からマイクロソフトの鈴木和典取締役、丸紅の飯田貞志取締役

 同サービスのユーザーは、Exchange 2000の電子メールや文書管理、スケジュール管理、Office XPのWordやExcelなどのソフトウェアがインターネットを介して利用できる。同サービスは、同社が多摩地域に持つiDCで運用され、ウイルスなどのセキュリティ対策、24時間365日の管理体制を敷き、システムは完全に2重化されているという。また、ヘルプデスクサービスも提供する。これらの運営や営業は、丸紅内の事業部「ヴェクタント」および丸紅情報システムズが担当する。

 料金は、「V-Service For Exchange 2000」が3980円(月額1ユーザー)、「V-Service For Office XP」が7900円(月額1ユーザー)で、別途初期設定費用(1万円)がかかる。これらのソフトウェアをプリインストール済みのPCを利用の場合は初期費用は無料となる。丸紅では、50〜1000人程度の企業および企業の部門を想定している。

 「ASPは、経済環境が厳しい時代に求められるソリューション」と丸紅 取締役 IT事業部門長 飯田貞志氏は述べ、管理者が不要で、少ない設備投資で最新のソフトウェアが使用でき、TCO削減につながるなどのメリットを強調した。また、マイクロソフト 取締役 エンタープライズ パートナー事業担当 鈴木和典氏は、「ソフトウェアをサービスとして提供する“software the service”は、.NETビジョンの1つ」と言い、同サービスを通して「(マイクロソフト製品の)ユーザー拡大へつなげていきたい」と期待を語った。

[関連リンク]
V-Service
丸紅の発表資料
マイクロソフトの発表資料

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