「私も知らなかった」、アクチュエイト新社長の初仕事は知名度アップ

2003/3/29

アクチュエイト ジャパンの代表取締役社長に就任する小島康英氏

 ビジネス・インテリジェンス(BI)ツールベンダのアクチュエイト ジャパンは、元マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン代表取締役社長の小島康英氏が、4月1日付で代表取締役社長に就任する人事を発表した。小島氏は、「アクチュエイト製品の機能のよさは分かっている。だが、IT業界の私の知人に尋ねてもアクチュエイトの社名を知っているのは2、3割。私自身もつい最近まで知らなかった」と述べて、成功事例の紹介などマーケティング活動に力を入れていく考えを示した。

 アクチュエイトが販売するのはBIのWebレポーティングツール「Actuate 6」。ERPやCRM、SCMなど企業の基幹系システムが収集する情報を集約し、必要な担当者に適切な形でレポートする。欧米ではオンラインバンキングやインターネット証券での利用が多いという。マネージャクラスの担当者に対しても会社の業績がひと目で分かるダッシュボードの形でレポートすることができる。ビジネス状況を素早く判断し、次の戦略を策定することを支援するツールで、特に大規模なレポート配信に強みがある。

 小島氏はBIの現状について、「従来は一部の専門家が利用するツールだった。しかし、必要な情報を広く、浅く届ける即時性と大量配信が求められている」と分析。「Actuate 6は機能がリッチで、パフォーマンスがよい。大規模プロジェクトに受けるだろう」と強調した。

 小島氏が考えるアクチュエイトの課題は、「マーケティング力と販売力が弱く、顧客に訴求していないこと」。マーケティング強化では、顧客に対して成功事例を紹介し知名度を上げる作戦を考えている。今年5月には事例紹介を行うユーザーカンファレンスを開く予定だ。

 販売力の強化では、大手システム・インテグレータへの売り込みに力を入れる。「これまで手組みしていたシステムをActuate 6に置き換えることができる」とアピールして、大規模プロジェクトへの食い込みを目指す。Actuate 6は他社ツールへのOEMも積極的に行っている。小島氏は「日本独自でERPやCRMなどのメジャーベンダと強固なアライアンスを組んでいきたい」と述べて、OEMの採用を日本のベンダに働きかける姿勢を強調した。新バージョンの「Actuate 7」も今夏に発表する予定だ。

 小島氏の目標は、毎年2ケタの成長と、現状で2%程度というワールドワイドにおけるアクチュエイト ジャパンの売り上げを今後3〜5年で10%まで持っていくこと。日本IBMを出発点に、日本J.D.エドワーズ、マーキュリーとキャリアを積んできた小島氏の手腕で、アクチュエイトを飛躍させることができるか。小島氏は「IT業界での30年以上の人脈を使ってアクチュエイトをPRしていく」と抱負を述べた。

(垣内郁栄)

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アクチュエイト ジャパン

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