ノベルのSOAはビジュアル開発ツールが特徴

2004/7/24

 ノベルは22日、アプリケーションサーバの最新バージョン「Novell exteNd 5.2」の提供を開始したと発表した。新バージョンでは対応プラットフォームなどを拡大したほか、フォームデザイナーやページフローモデラーを備えてより開発環境が向上し、完全日本語化を実現した。同社はexteNdを、SOAの開発から運用までをサポートする統合プラットフォームと位置付けている。

exteNdのDirectorで画面フォーム定義がドラッグ&ドロップで可能。画面をクリックすると拡大表示されます

 exteNdは、同社が2002年に同社が買収した旧シルバーストリーム・ソフトウェアの製品の後継。アプリケーションの開発やアプリケーション統合、オーケストレーションをビジュアルに行えるツールを備えているのが最大の特徴。フォームデザイナーでアプリケーションに必要な画面や機能を作成し、その遷移をページフローモデラで設定するといった操作で、ほとんどコードを記述する必要がなくアプリケーション開発を行える。さらにそれをビジネスプロセスマネジメント機能でビジュアルに統合していける。

 同製品のプロダクトマーケティングマネージャ 古井洋司氏も、「ドラッグ&ドロップによるコントロールの作成や、フォームの作成など、exteNdを使えばほとんどコードを書かずにアプリケーションの開発が行える」と、この機能が他社製品に対する差別化の1つであることを強調した。

 それ以外にも新バージョンでは、導入してすぐに使い始められる「プレ・パッケージポータル」として、24種類のポートレットやブラウザベースのポータル管理などが備わっている。eDirectoryによるアイデンティティ情報の管理なども強化された。また、対応プラットフォームを拡大。新たにSUSE 8、Red Hat AS 2.1、Netware 6.5 sp1をサポートする。SUSE 9についても対応を予定している。

 ノベルは、先月SUSE LINUX Professionalを発表し、今月にこのexteNdを発表、そして来月にはSUSE Linuxのサーバ版を発表と予想され、新製品や新バージョンの攻勢を続けている。同社はOS、アプリケーションサーバ、ディレクトリサーバ、ファイアウォールなどのセキュリティ関連ソフトウェア、そしてデスクトップ管理ツール、開発ツールなども持っており、エンタープライズシステムの構築に必要なソフトウェアのフルラインアップを備えた数少ないベンダの1つだ。下期には新たにSUSE Linuxを軸に、このラインアップを生かした新たな戦略を用意してくるに違いない。

[関連リンク]
ノベルの発表資料

[関連記事]
ノベルのWebサービス戦略は競合との共存共栄 (@ITNews)
自らを再構築したノベル。新戦略のカギはWebサービス (@ITNews)
ノベルのWebサービス戦略で予想される、今後の意外なシナリオ (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)