企業ネットワークをセキュアにコントロール、ジュニパー

2005/5/12

 ジュニパーネットワークスは5月12日、企業ネットワーク管理とセキュリティの問題を解決する製品ロードマップとファイアウォール型VPN製品「ISG2000」「ISG1000」、侵入検知製品「IDP50」「IDP200」「IDP600C」「IDP600F」「IDP1100C」「IDP1100F」を発表した。

米ジュニパーネットワークス プロダクトマーケティング セキュリティプロダクトグループ
ロバート・マ氏
 米ジュニパーネットワークス プロダクトマーケティング セキュリティプロダクトグループのロバート・マ(Robert Ma)氏は、ISG2000とISG1000について「ワームやスパイウェアなどがさらに進化した攻撃からもネットワークを防御できる。競合他社では不可能なアプリケーションレベルの処理能力を持ち、64ビットのパケットも2Gbpsのスループット(ISG2000)を実現した」と説明している。ISG2000は、NetScreen Security Managerの管理機能を搭載。さらに、侵入検知(IDP)機能もあるという。

 発表された侵入検知製品6タイプは、侵入検知システムとしてIDPシリーズに新たに追加されたモデルだ。パフォーマンスのレベルは、それぞれ50Mbps〜1Gbpsのスループットを実現している。マ氏は、新シリーズについて「アプリケーションレベルの攻撃に対する防御機能を強化した。音声データのSIPプロトコルの異常を検出し、VoIPでのアプリケーションレベルの防御が可能だ」と述べた。同社では、ISGとIDPの組み合わせによって、より強固な企業ネットワークを構築する方法を推奨している。ISG2000対応のIDPは発売済み、ISG1000対応のIDPは2005年下半期に発売予定となっている。

 ジュニパーネットワークスの企業ネットワーク構築の課題として「ネットワークのパフォーマンス向上」「制御方法の定義」「脅威への対策」を挙げた。マ氏は、この課題を解決する同社のエンタープライズ・インフラネット構想の実現に向けて、エンドポイントの防御をネットワークトラフィック処理として実現する「インフラネット・コントローラー」を年内に発売する予定だとした。

(@IT 富嶋典子)

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